こんにちは。しむ(@46sym)です。
昨年の11月初旬。全てのズームレンズを売り払って、一本の単焦点レンズを購入しました。
それがカールツァイスの中望遠単焦点レンズ「Otus 1.4/85」。
誰もが一度は憧れる、カールツァイス最高峰のMFレンズです。
大きくて重い。その上オートフォーカスも付いてない鉄とガラスの塊なのですが、最高のレンズです。
僕が作例なんて言うのもおこがましくて今まで記事は書いてきませんでしたが、重い腰をあげて記事に残します。
2019年の初更新。よろしければ見ていってください。
Carl Zeiss Otus 1.4/85 作例
はじめてOtusに触れた日に撮った一枚。柔らかいボケと薄いピント面に思わず声が出た記憶が蘇る一枚。
こんなにすごい、神様みたいなレンズを持って日々撮り歩いてきました。
少しゆっくりと眺めてもらえると嬉しいです。
Otus 1.4/85で撮る紅葉
見て分かる様に全然紅葉していないわけですが、この存在感。Z7と言う高画素機の性能を余すことなく引き出せているのではないでしょうか。
枝葉の一本一本まで、精細に描き切るのはもちろんの事、力強さまで伝わる描写は圧巻の一言。
ここまで鮮明に質感を表現してくれるレンズですから、幹にピントを持っていきたくなってしまうんですよね。
基本的にはあまり絞らず開放で撮る事が多いのですが、ピント面が十分に尖ってくれるからこそ、これだけの写りを魅せてくれるんだと思います。
水面に映る紅葉を中心に。中望遠の特性もあって、まだ緑が多い時期でも被写体を明確に切り撮れるのは本当に嬉しい。こうして見ると一面が紅葉してますよね。
柔らかくて滑らかなボケを魅せてくれる時もあれば、ちょっとザワつく時も。これだけピント面が美しいと、そんなクセも楽しんでいきたいと思ってしまうのは僕だけでしょうか。
そんな事を思いながら帰宅すると、自宅の周りにも割と紅葉するポイントがあって。もう遠出とかしなくていいやって思ったり。
こういう景色を見れるのは一年を通しても一瞬だけ。
85mmと言う被写体に注目して切り取るレンズだからこそ「今まで以上に些細な変化に気づけるんだな」と感じます。
Otus 1.4/85 で撮る日常
日常的に使っていると、毎日青空が広がっているわけではありません。
こんな曇天の日でもその場の空気ごと残してくれる様な、見たまま以上の世界を残してくれるレンズです。
あいにくの天気の中で、この日は娘の授業参観。
自分が小学生の頃は当たり前だと思っていた光景が、今触れるとそれだけでノスタルジック。
こんな日でも、柔らかい光を繊細に拾ってくれる。ツァイスレンズの全てに感じている事だけど、この優しい光と影があるからこそ、気づけばこのレンズを選んでしまうんですよね。
学校からの帰り道。晴れ間が見えた時間帯におさんぽを兼ねて。
どこまでも解像してくれるレンズは、マニュアルフォーカスである事を忘れさせてくれるほどにはピントをスムーズに運んでくれるんです。
これもツァイスレンズの話をする時は毎回言ってるんだけど、開放で撮ると周辺光量落ちがやっぱり出ます。
ただ、この落ち方が嫌らしい感じが全くなくて、むしろレンズとの相性が抜群だとすら思わせてくれる。
光を繊細に拾ってくれるレンズだからこそ、落とす影がそれを引き立てる。本当に素晴らしい関係です。
正直な気持ちを言えば、日常使いにするにはすごく重くて不便なレンズなのは間違いありません。
そんなデメリットを差し引いても、ずっと使いたくなる。そんなレンズに出会えるのは本当に恵まれてる。そう思います。
Otus 1.4/85で撮る森の中
ある休日に、ちょっとお寺や神社を巡った時の一枚。
目的地もなく、カーナビに写る寺社や森を頼りにフラフラとドライブしてきました。
「良い森だなぁ」なんて思って撮っていたら娘が真似する様に出てくるんですよ。おかげですごくいい感じに圧縮効果を感じる事ができました。
カメラってなかなか理解されにくい趣味だと思うんですけど、こうして興味を持ってくれるのは素直にすごく嬉しい。
スマホの普及でカメラユーザーも減ってるけど、受け継いでいってくれたら嬉しいなぁ。
立て続けに薄暗い写真を並べてしまいました。
これだけ薄暗い中でも、影の中のデティールは潰れる事なく粘ってくれる。
ボディそのもののダイナミックレンジの広さはもちろんの事、明暗をしっかり描き分けてくれる良いレンズだなぁと、感嘆としてしまいます。
森の中に入ると、光と影が本当に多いんですよね。
よく言えば写真映えするポイントだと思うんですけど、それをしっかりと細部まで描き切ってくれるレンズってなかなか出会えないんですよ。
そんな事を考える度に、このレンズを手にする事が出来て良かったな、なんて思うんです。
Otus 1.4/85で撮るポートレート
焦点距離85mmと言えばポートレート。人を撮るのに適した焦点距離なんて言われます。
そんなレンズを持っていて風景ばっかり撮っているのは勿体無い。全力で人を撮りました。
ピントが甘いのは残念極まりないですが、光源に負けない、逆光ならではの柔らかさが出ているんじゃないでしょうか。
被写体は天使です。
被写体を探す天使と
プレビューで確認する天使
構えが様になりすぎてて、英才教育ってこう言う事を言うんだなと思いました。
このままカメラ女子に育って頂きたい。
はちさんかわいい
Aちゃんかわいい
あきちゃそかわいい
今まで僕が撮ったポートレートと言えそうなものをまとめて出してみました。
どの写真も被写体の方が魅力的で、僕はシャッター切ってるだけなんですけど。
こうして撮らせてくれるお友達のお陰で、人を撮る事が楽しくて仕方なくなりました。
せっかくポートレートに適した最高のレンズを持っているんだから、これからはもっと人を撮る機会を作っていきたいな、と思うわけです。
(撮らせてくれる人いたら連絡ください)
ポートレート楽しい。そして娘は天使。
これからもかわいい娘を量産する為にも、Otusは必要だったと思う。
Carl Zeiss Otus 1.4/85 究極を詰め込んだ中望遠
Carl Zeiss Otus 1.4/85。不満を挙げれば山の様に出てきます。
大きいし、重いし、AFもないし、金属製で冬場は手が冷えるし。ついでにすげー高いし。
「85mmの単焦点レンズ」と言うカテゴリーで見た場合、もっと取り回しの良いレンズや、簡単に綺麗に撮れるレンズってあると思います。
それでも、僕が付けっ放しの一本を選ぶのであればこのレンズ「Otus 1.4/85」。このレンズになると思います。
かけがえのない一瞬を、大切に切り取る様な。そんな写真が撮れるレンズだと思います。
年も明けました。
2019年も、たくさん写真を撮っていきたいなぁ。
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