こんにちは。しむ(@46sym)です。
最近はずっとご無沙汰していましたが、時々星を撮ってきたりなんかしました。
天の川も撮ったりしてます。
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その甲斐もあって問い合わせフォームなどから質問いただく機会も増えたんですよね。
「何時頃に行けば星が綺麗ですか?」「今週末は綺麗に星が見えますか?」
と言う問い合わせを頂いては個別に調べて答えてました。
そんでもって今日読者の方から連絡頂いて気づきました。「これ記事にするべきだな」と。
と言うわけでこれから3回に分けて、僕が星空・天の川を撮る為に行なっている全行程をまとめます。
本日お話するのは「1.撮影ポイント、撮影時間の選び方」。
後日、「2.星空・天の川の撮影方法」「3.星空・天の川の現像方法」と公開予定。
興味がある所だけ読んでもらえれば幸いです。
写真を撮らない人にとっても、満点の星空を鑑賞したい、と言う場合は参考になるかと思います。
是非読んでいってください。
天の川の撮影手順リスト
- 天の川の撮影スポット・撮影日時の選び方 << 今ココ!
- 天の川の撮影手順
- 天の川の現像手順
撮影ポイントの選び方
まずは撮影ポイントの選び方。
星が綺麗に見えるポイントを選ぶことがまずは最重要。
撮影スポット選びが7割。天気運が2.5割。0.5割が実力です。
この時、一ヶ所に絞らずにいくつか候補を残しておくと良いです。
光害マップを確認しよう!
まず星空、天の川を見る上で最も重要なのが周りに光が無いこと。
星空と言うのは光にめちゃくちゃ弱くて、ちょっと光があるだけでも見えにくくなってしまいます。
そこで役に立つのが光害マップというもの。
参考 天体観測マップ、光害マップ – 【車中泊まとめWiki】
この中から自分の向かう地区の光害をチェックしましょう。例えば僕の住む千葉県であればこんな感じ。
赤いところは光だらけ。 オレンジは光多い。 黄色でもまだ光がおおい。 緑でなんとか光が減る。 青でやっと光がほぼ無い。 グレーと黒ならバッチリ。
というわけで察してもらえたと思うけど、関東一帯星を見るには全く持ってダメです。最低でも薄緑のエリアを求めて行きましょう。
千葉県だと必然的に沿岸部になっていくわけです。
とはいえ星空鑑賞、趣味での星空撮影・天の川撮影程度であれば薄黄色や薄緑でもまぁ撮れます。諦めずに現地に向かいましょう。
所要時間を知ろう!
いざ行こうと思う場所を決めても、むちゃくちゃな時間かかるようなら物理的に難しかったりしますからね。
ある程度、自分の行動圏内で探した方が良いです。
あとたまに頂く「○○まで車で行こうと思います。どれくらいかかりますか?」という質問。
うん。それ渋滞事情とかによっても違うから。ここで調べるといいよ。
上のリンクでは天の川の最高スポット、野島崎灯台にピンを置いてみました。ここは灯台があるので明るいけど、バッチリ天の川見えますし。
こんな感じでルート検索すると予想時間も表示されるから。たぶん僕に聞くより正確だと思うの。
ただし、Googleさんは結構スパルタなので、プラス30分くらい見て置くと精神衛生上よろしいです。
Googleさんに聞いてみよう!
実際問題、こういった物理的な条件だけを調べても、良い場所に巡り会えることは非常に珍しいです。
僕もロケハンを兼ねて海沿いを走ったりしたこともありますが、なかなか満足のいくポイントを見つけるのは難しかったりします。
そんな時に役に立つのはやっぱり先人の知恵。
「千葉県 天の川」とか「千葉県 星空」、「千葉県 星景」なんて検索して見ましょう。
だいたいカメラアマが出てくるから。ちくしょう
参考 カメラアマ | 千葉の撮影スポットを一眼レフとミラーレスで撮り歩くカメラのブログ
カメラアマを運営しているおっちゃんとは仲良くしてもらっていて撮影をご一緒したこともありますが、人柄も知った上で言わせてもらうと、このサイトにある情報は信頼できます。
星空に限らず、千葉県内で景色の良い所を探すならカメラアマにだいたい載ってる。(僕が撮影スポットをあまり書かないのもここに全部載ってるから)
千葉県民なら一度見て見ると良いよ。
撮影日、撮影時刻の選び方
星空鑑賞、天の川撮影の場所が決まったら、次に決めなければいけないのが「どのタイミングで行くか」。
自分の好きなタイミングで見に行ければ最高なのですが、星空を見る場合はそうは行きません。
星空様の言うことは絶対ですので、星(天の川)に自分が合わせてあげる必要があります。
ここでは、何を基準にして合わせるかを紹介します。
新月期を把握しよう!
上の方で「星は光に弱い」なんて話をしました。すごく大事なので2度目も赤字にしました。
中でも天敵なのが「月の光」。街の光はその気になれば避けることができますが、天体の光は自力では避けることができません。
そこで必ず知らなければいけないのが月の満ち欠け。
参考 こよみのページ
上のページである必要はありませんが、僕はいつもこのページを参考にしています。
リストの上部から自分の目的地に近いエリアを選択。画像では千葉県の野島崎を選択した状態です。
まず、気にしなければ行けないのは右側の月齢という項目。
ここでなるべく月が出ていない時期を選んでください。2018年4月であれば13日〜18日あたりはなんとかいけると思います。ちょうど新月に近い15,16日から前後2日間くらいですね。
もう一つのポイントは、月没の時刻。
例えば21日の列を見ると、月没は23:42分となっています。ということは、だいたい0時以降は月が完全に隠れますね。それ以降は星空満喫し放題です。やったね。
GPV・SCWで天気を見よう!
これで月が無い、真っ暗闇で星を見れる日が分かりました。
じゃあこれで星空、天の川を堪能できるかっていうと、まだ足りないものがあります。
星空鑑賞で最も大切な最後のポイント。そう、天気。
どんなに最高の日程を組んだとしても、その日が雨であればもちろん星空なんて無理。それどころか曇り空でも難しいです。
そんな時に役に立つのが「GPV」と呼ばれるサイト。
参考 GPV 気象予報
GPVはスマホ最適化されていないので、スマホから見る場合は後継サービスの「SCW」を見ると良いです。(PCからでも見れます)
気象庁・米国海洋大気局等の情報を元にスーパーコンピューターで独自演算を行った天候予測サイトで非常に精度が高いのが特徴。
多くの星景愛好家が信頼して愛用しているサイトですので、ここの情報を信じるのが最も確度が高いです。
左側のカラムから「モデル:詳細」「エリア:関東」「雨量・雲量」を選んだ状態が上の図。
グレーの部分が雲量、紫や青の部分が雨量表示です。画面右側のバーを参考に濃度や強度を確認してください。
どれくらいの雲量なら星が見えるの?って思うじゃ無いですか。
この画面上半分くらい、真っ黒な時だけです。
快晴の時しか星は見れません。雲がかかってる日は素直に諦めた方が無難です。
つまり、最も星がキレイに見えるのは新月期の快晴のみ。
新月期じゃなくても快晴であれば星は見えますが、やっぱり感動具合は別格です。ぜひ新月(というか月が出ていない時間)に見に行って欲しい。
天の川が出る時間を調べよう!
星を見たいだけであればここから先は必要ありません。
ここからは星は星でも天の川が見たいんだ、天の川を撮るために俺は生まれてきたって人の為の情報です。
天の川って肉眼でも見えるんですよ。まぁでもうっすら白い帯みたいに見えるんです。
どんなに目を凝らしてもこんな風には絶対見えません。
なのでまず、事前に天の川が見える時間と方角を知っておく必要があります。
そんな時に僕が使っているのが「Star Walk2」というアプリ。
参考 「Star Walk 2 – 空 マップ: 星や星座」をApp Storeで
(Androidアプリは分からないので誰か教えて)
このアプリを使うと、下のような画面で、将来の星の状態を確認することができます。
使い方の詳細は他に譲るとして、2018/04/11は2:30頃に南東に天の川が見えるんだなぁと言うのがなんとなく分かりますよね。
基本的に天の川は南東側周辺に見えるのでそこらへんを探して見てください。(冬の天の川は西側に見えたりするよね)
天気と撮影日が噛み合うスポットをひたすら探す。
これで僕の天の川スポットの探し方はおしまい。
とはいえ、上から順に実施すれば解決と言うわけでもありません。
だいたいいつもの流れでは
- 「ここで撮りたいな」と思えるポイントを3、4ヶ所準する(南東の開けた海岸沿い)
- 新月期を調べて週末の予定を確認
- 前日の夜からGPVを眺める、ひたすら眺める
- 晴れそうなら天の川の時間と方角を調べる
- 所要時間を調べて、天の川の出る時間に合わせて出発!!
なので当日まで撮りに行けるかどうか分かりません。かなり突発で撮ることもあります。正直ハードすぎて泣ける。
それでも、格別の一枚が撮れる興奮を一度知ると後には戻れません。
アドレナリンドバドバでます。何度でも足を運びたくなります。
皆さんも一度、絶景の中で満点の星空を見てください。病みつきになりますから。
天の川の撮影手順リスト
- 天の川の撮影スポット・撮影日時の選び方 << 今ココ!
- 天の川の撮影手順
- 天の川の現像手順
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