【NDフィルターの選び方と作例】ND1000を使って撮る、滝と磯

こんにちは。しむ(@46sym)です。

ずっと欲しいと思いつつ手が出なかったNDフィルター。ついに買ってみました。

今回僕が買ったのはND1000のフィルター径77mmと言うもの。

 

実はこれ、ちょっと失敗だった部分もあります。

ほかの人が同じ様な失敗をしない様に記事にしておきたいと思いますので、これからNDフィルターの購入を検討している人はぜひ読んでいってください。

 

目次

NDフィルターの選び方

NDフィルターを選ぶ上で重要なのはサイズと濃さ。

それぞれ選び方を書いておきます。

 

NDフィルターのサイズ

NDフィルターに限らずフィルター全てに言える事ですが、レンズによってサイズが異なります。

僕がNDフィルターをつけたかったレンズは2つ。

FUJIFILMの「XF24-70mmF2.8」とNikonの「24-70mm F2.8」。

それぞれフィルター径が77mmと82mm。

両方まとめてNDフィルターを購入しようかと思ったのですが、いきなりドカンと買うのは怖い。一個7000円くらいするし、まずは1つ買って様子見したい。

と言うわけで少しでも安い77mmのフィルターから購入しました。

この小さい方から買ったと言うのが大きな失態。

 

実はフィルター関連のアクセサリーには、ステップアップリングという拡張リングが売ってます。

例えば、フィルター径77mmのレンズに82mmのフィルターをつけたい場合はこんなアダプター。

 

つまり、フィルターが大きい分には拡張アダプタを経由して、小さいレンズでも使えるという事。

僕の場合、82mmのNDフィルターを購入して、

  • Nikonで使う場合はそのまま装着
  • FUJIFILMで使う場合は77-82mmステップアップリングとセットで装着

とすれば1枚のNDフィルターで両レンズで楽しめたという事。

ステップアップリングは1000円もしないので、実質6000円程損してしまった事になります。

 

ステップアップリングの複数重ね付けもできなくはないですが、その分筒が伸びてしまいます。

撮影に支障がないかというとそんな事はなく、ケラレの原因になりかねないので、あんまりステップアップリングの重ね付けはしないようにした方が良さげ。

 

NDフィルターの濃度

濃度っていう言葉が正しいのかだいぶ怪しいですが、ND1000というのは、光量を 1/1000にするためのフィルター。

つまりシャッター速度を1000倍遅く出来るフィルターです。

フィルターなしの適正露出の為のシャッター速度が1/1000の環境で、このフィルターを使うと1秒の長秒露光が出来ます。

正直1000倍がちょうど良いかと言うと撮影環境に依って全然違うので答えにくいんだけど、まぁ楽しく長秒するには割と良さそうです。

ただし、夕方近い16時前後の森の中とかだと、 ISO800まであげても2分くらい露光する必要が出てきます。

一枚にかかる時間がぐったりするほど長くなってしまうので、ND400とかあるといいかも。

あまり複数重ねるのは良くない様ですが、1枚程度であれば重ね付けも出来ます。

 

その場合、数値は掛け算になる事に注意。

例えばND1000とND400を重ね付けした場合、「ND400000」と同一と言う事。

1/4000秒シャッターになる晴天の日中ど真ん中で撮っていた場合に、このフィルターをセットでつけると100秒の露光が必要になる。

1/8000秒のドピーカンの中で撮影する場合でも、50秒、約1分の長秒露光でようやく適正露出が得られる。

正直かなり稀な環境でしか使わない気がするので、ND1000とND100の2枚を持っていれば良いかなぁ、なんて思います。

これはあくまで僕の使い方の場合なので、みんな自分がどれだけ長秒露光したいかで決めたらいいと思う。ND100000なんてフィルターも売ってるから。

 

NDフィルターで撮れる作例写真

長秒露光、つまりスローシャッターを楽しめるのがNDフィルターのよいところ。

せっかく長秒露光するなら、動くものと動かないものを一画面に収めて撮るのが良いよね。

と言うわけでいくつか撮ってきました。

 

NDフィルターで波を流す

行ってきました磯。磯大好きです。岩でゴツゴツしてるところが大好きです。

こちらは天津の海岸沿いと鴨川の海岸沿い。鴨川シーワールドも近くて良い場所です。

NDフィルターを使わないで撮るとこんな感じの磯。岩場感ありますね。

なんと1/5400秒。これじゃあシュワシュワしない。サーっとしない。

そんな時こそNDフィルターの出番。さあいけNDフィルター。

あんまかわんねぇ。

適性だと1/6秒あたりかなと思ったので1/4秒まで落として見たのですが、劇的な効果は得られず。

ってよく見たらISOオートで1600とかまで上がってたので、ISO200で適性を探りながら撮り直し。

だいぶ明るく飛んじゃったけど、5秒までの長秒露光に成功しました!

んでこれを少しLightroomで補正する。

あぁうん。少しシャワってした。

 

やっぱりもっと派手に波打ってるところに行くべき。と言うわけで次に狙ったのがここ。めっちゃ荒々しい。

上の写真で1/1250。えっとつまり1000倍だと0.8秒くらい?まだ1秒いけないのか。

と思って回折も無視してf22まで絞りました。下の写真は20秒露光です。

 

少し暗いのでLightroomさんの出番

 

やりました!シャワシャワーってしました!!

これが良いのかどうかは別として、長秒露光の楽しさは伝わるかと思います。

もっといい場所選べよって気持ち、正直すごく分かる。(渓流とか行けばよかった)

 

NDフィルターで滝を流す

行ってきました滝。滝大好きです。サラサラシャーっとしてるところが大好きです。

行ってきたのは波切不動にある不動の滝。

磯遊びしたくて鴨川オーシャンパークに行ったらたまたまありました。

道の駅から徒歩5分で着く様なナイススポットなので、後日改めて記事にしたいと思います。

 

この奥にある不動の滝がこちら。だいぶ遅い時間に着いたので、NDフィルターを使わなくてもちょっと長めのシャッタースピードで撮れちゃいます。ちなみにこれで0.4秒。

これでも十分と言えば十分なんだけど、もう少しシャッター速度を稼ぎたい。

そんな時こそNDフィルターの出番。さあいけNDフィルター。

ごめん暗い。

いやほんとごめん。これ240秒露光なんだけど、レリーズ持ってないので次が480秒なの。つらくて。

と言うわけでLightroomで明るくしました。

ほら、いい感じです。滝壺の感じとか、超いい感じです。

 

最後に構図を変えて一枚。滝の撮影めっちゃ楽しい。NDフィルター楽しい。

 

ND1000買ってよかった楽しい。

82mmのフィルター買えば良かったと言うところだけは本当に悔やまれるのですが、ND1000自体は買って大成功です。

今まで夜にしか出来なかった長秒露光を日中も楽しめると言うだけで価値があります。買って良かった。

三脚を持ってるなら絶対やりたい長秒露光(スローシャッター)。

ぜひこれを使って、他では撮れない写真を撮って見ませんか?世界が広がりますよ!!

 

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

千葉県内で写真を撮りながらブログを運営してます。
スナップ、風景、ポートレート、ブツ撮りなど、ジャンル問わず幅広く撮影中。
レビュー等の執筆依頼、撮影のご依頼も受け付けておりますので、こちらの問合せフォームもしくはTwitterのDMからご連絡をよろしくお願いします。

コメント

コメントする

目次