先日格安SIMについて悩んでいる方とお話してまして。色々なるほどと腑に落ちた事があってですね。
分かってしまえば何という事はないのですが、なかなか機能やサービスがごちゃっとしていて分かり難いんですよねあれ。
確かにサービスの種類も豊富なので仕方がないのですが、情報量が多すぎてどこを見たら良いか分からなくなってしまう。
今回はそんな貴方の為に、貴方が契約すべき格安SIMを3分で理解する為の記事を準備しました。
お忙しい方もそうでない方も、せっかくなので見て行ってやってください。あ、お忙しくない方はゆっくり本格的な比較サイト見ても良いんですけども。はい。
3分で分かる!格安SIMを選ぶ為に大事なポイント!!
という訳でお忙しい皆様のお時間をとる訳にはいきません。まずは格安SIMを選ぶ為に大事な観点を確認しましょう。
下の図を見てください。
本当はもっと色々細かく選ぶ基準はあるかと思うのですが、ざっくりこの4点を選考基準として考えて頂ければ問題ありません。
別にギークでもガジェットオタクでもありませんから、ある程度自分の望みの利用方法が選べればそれでいいですもんね。
こちらの選考基準についてこの後説明していきますが、今すぐに希望の格安SIMを確認したい方は「自分の目的に合う格安SIMを確認する」まで読み飛ばしてください。
使いたい端末のキャリア
ちょっとマニアックな話になってしまうので詳しくは省略しますが、au系とそれ以外のキャリア(携帯電話会社)では電波の方式が異なるんです。
ですので、今お手元にあるauのxperiaを引き続き利用したい方はau回線を利用した格安SIMを契約する必要がありますし、docomoのiPhoneを使いたいなんて方はdocomo回線を利用した格安SIMを選択する必要があります。
端末はこれから買うので何でもいいって人やSIMフリー端末を使ってるので気にしないって人もいると思います。
皆さんが利用したい端末をそれぞれ意識しておいてください。
あ、SoftBank端末を使いたい方。かなりハードルが高いので素直に他キャリアかSIMフリー端末を準備してください。
大半の格安SIMがdocomo回線を利用したものになります。au回線を利用した格安SIMの提供は2社しか行っておりません。
様々な格安SIMの中からサービスを選択したい場合は、docomo端末、もしくはSIMフリー端末の準備をオススメします。
重要視するポイント
こちらも格安SIMを契約する際の選考基準としては重要なポイント。
格安SIMを契約するからには低コストで格安運用を考えているのだとは思うのですが、「通常のキャリアの縛りには不満があるけど、ある程度の回線品質は担保したい」のか「とにかくスマホにお金をかけたくないので、回線品質は問わない」のかをはっきりさせましょう。
本来であれば、中程度の回線品質で、中程度の料金で、なんて自分の懐事情と相談しながら格安SIM提供会社を比較しながら悶々とするのですが、そんなのは上級者がすればいいです。
とにかく安く済ませたいのか、ある程度のコストは良しとして回線品質を取るか2択で選んでしまいましょう。
回線品質というのは、通話の音質だったり、通信速度だったり色々ありますが、最低限の利用にはどれも問題ありません。
通常の電話とメール、簡単なブラウジングならコスト重視で。動画再生が多かったり音声通話を重視するなら品質重視で良いかと思います。
通話機能が必要か
言葉の通りです。
通話機能が必要な人は少々利用料金が上がりますが、通話機能つきプランを契約する必要があります。
現在利用している携帯電話を解約して格安SIM運用に切り替えるのであれば通話機能は必須でしょうし、2台目、3台目の端末としてサブ機の契約でしたら通話機能は不要でしょう。
サブ機の運用まで考えている人であれば格安SIM運用で悩む事もない気もしますが。
変わり種だけど、通話機能なしプランを選択して「LINE通話」や「Skype」、「viber」や「楽天でんわ」等のIP電話を利用するってのもアリだよね。
だいぶ変わり種だけど。
月々の通信量
格安SIMを選ぶ場合、ここが一番のネックになる気がします。
格安を謳ってはいますが、通信量が増えれば増えるほど、お値段もグングンと跳ね上がります。
できる限り通信量は抑えたい所ではあるのですが、とはいえ中々細かく自分の通信量を把握するのは難しいもの。
今自分が使っているキャリアのサポートページにログインして直近3カ月程度のデータ通信量を確認しておきましょう。だいたいそれに合わせておけばいいはず。
参考docomoユーザー向けサポートページ – My docomo
参考Softbankユーザー向けサポートページ – My SoftBank
普段の利用量ぴったりで契約してしまうと、日頃から通信量を意識してスマホを利用する羽目になってしまい、精神衛生上良くなかったりします。
普段の利用量プラス500MB~1GBくらい余裕のあるプランで契約しておくと気が楽ですね。
自分の目的に合う格安SIMを確認する
上を読んで「自分の求める格安SIM」がハッキリと見えてきた所で、各々の条件に見合った中で最高の効果を発揮してくれる格安SIMを見つけましょう。
というか既に貴方のために探しておきました。手間は取らせません。
下の図からアナタに適した表を確認しておきましょう。
上でも説明しましたが、ほとんどの格安SIMはdocomo回線を利用したもの。ですので、SIMフリー端末を利用する方は基本的にはdocomo回線の一覧表を見ていただければ問題ありません。
ただし業界トップクラスの回線品質を誇るUQmobileを利用したい場合はau回線を利用する事だけ意識しておいてください。
上の図で選んだタイプ別の表を以下に記載しておきます。
表1.au系端末を利用する、価格重視のオススメ格安SIM
通話あり(月額) | 通話なし(月額) | |
〜 1GB |
mineo(1,410円) |
mineo(800円) |
1GB 〜 3GB |
mineo(1,510円) |
mineo(900円 ) |
3GB 〜 5GB |
mineo(2,190円) |
mineo(1,510円 ) |
5GB 〜 |
UQmobile (2,680円・無制限) |
UQmobile(1,980円・無制限) |
表を見て頂けば分かるかと思いますが、mineo(マイネオ)のほぼ独壇場です。
参考au 4G LTE回線が必要な分だけ使える!【格安スマホはmineo】
前述の通りですが、そもそもau系の端末を利用できる格安SIMは少ないんですよね。今の所mineoもしくはUQmobileの2択です。
mineoは5GBまでの格安SIMしか提供しておりませんので、それ以上を求める場合は必然的にUQmobileの格安SIMを利用する事になります。
ただし、UQmobileの無制限SIMは最大速度500kbpsと言う低速回線になりますので要注意(3GBプランは150Mbps)。できる事なら5GBに抑えてmineoのSIMを利用しましょう。
※とはいえ1GB〜3GBの利用を想定している場合はUQmobileの方が良いかもしれません。毎月の差額は100円程度ですので。
端末を持っていないけどau系の回線を利用したい場合もmineoがオススメ。
arrowsやAQUOSを含め、選べる端末が少しだけ多いのです。
表2.au系端末を利用する、性能重視のオススメ格安SIM
通話あり(月額) | 通話なし(月額) | |
〜 1GB |
UQmobile(1,680円・3GB) |
UQmobile(980円・3GB) |
1GB 〜 3GB |
UQmobile(1,680円) |
UQmobile(980円) |
3GB 〜 5GB |
mineo(2,190円) |
mineo(1,510円 ) |
5GB 〜 |
UQmobile(2,680円・無制限) |
UQmobile (1.980円・無制限) |
性能重視の格安SIMならUQmobileを推します。
と言うのもUQmobileはKDDIの子会社かつ、あのUQWiMAXを提供するUQCommunications系列ですので、回線品質には定評があります。
そう言った経緯からもUQmobileを選んでおけば問題ないとは思うのですが、やはり合わないケースというものがありまして。
まず、UQmobileは3GBプランもしくは無制限プランしか提供しておりません。
ですので、毎月のデータ通信量が3GB以内であればUQmobileの格安SIMを選んでおけば間違いないのですが、問題になるのが3GB以上利用する場合。
表1でも書きましたが、無制限プランは500kbpsという低速回線になってしまいますので、3GB〜5GBの利用であれば、問題なく利用できるmineoをオススメします。
どうしても5GB以上使いたい場合は仕方ないのでUQmobileを契約しましょう。
回線品質は業界最高クラスですので、SIMフリー端末でUQmobileを利用する手もあります。オススメです。
データチャージサービスというのもあるのですが、500MBチャージで500円します。
あんまりチャージしすぎても格安SIMの意味がなくなってしまうのでオススメはしません。
表3.SIMフリー、もしくはdocomo系端末を利用する、価格重視のオススメSIM
通話あり(月額) | 通話なし(月額) | |
〜 1GB |
DMM mobile(1,260円) |
DMM mobile(590円) |
1GB 〜 3GB |
DMM mobile(1,500円) |
DMM mobile(850円) |
3GB 〜 5GB |
DMM mobile 1,970円 |
DMM mobile(1,210円 ) |
5GB 〜 |
DMM mobile 2,950円(10GB) |
DMM mobile(2,190円 ) |
えらく偏った結果ではありますが、価格面で選ぶのであればDMM mobileしかありません。
と言うのも、このDMM mobileは原価割れをしない限り業界最安値を徹底する戦略をとっており、まず間違いなく価格で右に出るものはいません。(一時的なキャンペーンを除く)
1GB〜10GBまで7段階に細分化され、さらには15GBプランや20GBプランなどの大容量格安SIMも準備されている為、自分のデータ通信量に見合った格安SIMを満足いく価格で選べる事は間違いないかと思います。
DMM mobileを利用できる端末を持っているなら間違いなくオススメ。
セットで購入できる端末も色々揃っているので持ってなくてもオススメ。
表4.SIMフリー、docomo系端末を利用する場合に性能重視のオススメSIM
通話あり(金額は月額) | 通話なし(金額は月額) | |
〜 1GB |
BIGLOBE SIM 1,400円 mineo 1,500円 |
mineo 800円 |
1GB 〜 3GB |
IIJmio 1,600円 楽天モバイル 1,600円 |
IIJmio 900円 楽天モバイル 900円 |
3GB 〜 5GB |
IIJmio 2,220円 楽天モバイル 2,150円 |
IIJmio 1,520円 楽天モバイル 1,450円 |
5GB 〜 |
IIJmio 3,260円(10GB) 楽天モバイル 2,960円(10GB) |
IIJmio 2,560円(10GB) 楽天モバイル 2,260円(10GB) |
docomo系回線を利用した格安SIMの中で品質を重視するのであればIIJmioが良いでしょう。
格安SIM業界を牽引してきたリーダー的存在で、サービスも充実しています。
何と言っても契約したプラン内の通信量までは一切速度規制がありません。(よく見る「3日で○○MB」等の制限はありません)
更に高速通信をオフにして低速回線に好きなタイミングで切り換える事も出来る為、待機中などケータイに触れない間の通信量を節約する事も可能。
さらにさらに10GBプランではSIMカードを3枚まで増やして通信量をシェアする事も出来る(ただしSIM追加毎に+700円)などというサービスの充実っぷりですからね。
いいものが欲しければIIJmioを選んでおけば間違いありません。
参考
iPhone6・最新のiOSにも対応/IIJmio格安SIM
また、次点で楽天モバイルを推しております。
細かい事は省略するとして、通信回線を変更した事により品質が大幅に向上したらしいのです。
サービスの充実内容としてはIIJmioには劣りますが、同社の運営する「楽天でんわ」と併用する事で特典を受け取る事が出来たり、「楽天スーパーポイント」を貰えたりと、楽天関連サービスとの結びつきが強いのが特徴。
楽天のヘビーユーザーは楽天モバイルの方が相性がいいかもしれません。
ただし、IIJmio / 楽天モバイル共に、一番ライトなプランで3GBのデータ通信プランからとなっています。
1GBで十分というライトユーザーの場合は、老舗プロバイダが提供する「BIGLOBE SIM」やdocomo回線SIMだけでなくau回線SIMも提供している「mineo」も良いですよね。
docomo回線を利用した格安SIMを提供する会社は非常に多いです。
今回は品質を重視したご紹介ですが、様々なニーズに対応できるだけの格安SIMがありますので、時間に余裕がある人は色々見比べてみるのも良いかもしれません。
格安SIMは複雑
格安SIMを提供する会社が増えて、各社独自のサービスを展開している為、多様化されたサービスの取捨選択が難しくなっています。
ヘビーユーザーならともかく、一般的なユーザーならそこまで気にする必要はないんですよね。
最初に言った通り、「とことん安く済ませたい」のか「キャリアよりは安く品質のいいものを使いたい」のか。それでいいじゃないですか。
格安SIMを使い慣れてきたら自然と他の格安SIMに興味が沸く人もいるでしょうし、そのまま使い続ける人もいるかと思います。
格安SIMを利用する最初の一歩のお手伝いが出来ていれば幸いです。
おまけ
持ち歩く端末が多い場合、格安SIMのデータ通信量は少なめのプランにしておいて、WiMAXを併用するのもアリだよね。
都内近郊ならWiMAX2+でも契約したらいいと思うんだよね。どうぞどうぞ。
参考超速モバイルネットWiMAX 2+!!ニッポンを、超速へ。
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