こんばんは。しむ(@46sym)です。今日はひさしぶりに家族の話。
久しぶりどころか初めてな気もしますが。あ、嘘だダイエット記事書いたわ。
イキナリですけど、ここ2年ほど妻が体調不良に悩まされていたんですよね。
いろいろ足掻いては見たものの中々改善には至らなかった悩みが、あるひとつのきっかけで劇的に改善する兆しが見え始めた。
今日はそんなお話です。
※ 悩んでいる人に伝えたい事を真剣に書きました。最後まで読んで貰えると嬉しいです。なんなら最後だけ読んでくれると嬉しいです。
体調不良の始まりから現在まで
体調不良の始まりなんて書くと壮大に遡る必要が出てきてしまうのですが。
2008年に結婚して7年半が経つ訳ですけど、結婚前からカラダの弱い感じの子でして。もともとパニック障害というものを抱えていたので、結婚当初は色々と大変でした。
ほんと今だから言えるレベル。
そんなこんなで、第一子にも第二子にも恵まれ大分安定して暮らしていたのですが、ちょうど次女が1歳になった頃あたりから妻の体調がまた悪化してきました。
これが2013年の夏頃。2年以上前の話。
頻発する風邪のような倦怠感
この頃、妻は風邪のような症状を訴え、寝込む日が増え始めました。
子供が二人に増えた事。夜泣きの寝かしつけ。色々と疲労が積もる事も多かったのかと思います。
もちろん旦那としてできる限りフォローはしていたつもりですが、やはり至らない部分もあったのだろうと。
僕自身、子供が2人に増えた事によって手が回らず、子供への対応を優先する余り、妻の話をしっかりゆっくりと聴く時間が取れていなかった気もします。ここら辺は今でも気をつけないと子供ばかりに気を取られがちなので要注意。
今考えると軽度の育児ノイローゼが始まっていたんだろうと思います。ここで気付く事が出来なかったのは旦那としても父としても力不足だなぁと、今思い出しても悔やまれるポイント。
メンタルクリニックの再診とパニック障害の診断
いくつかの季節をなぁなぁで過ごし、メンタルクリニックの再診を決めたのが2014年の春先。
もともと僕も妻も体が丈夫な方ではないので、ちょいちょい風邪を引く、ちょいちょいカラダの弱い夫婦として過ごしていました。
ただ妻については、以前までと比べて怒りの沸点が低くなった事を自覚していて、自身もそれを気にしていたようです。
そんな悶々とした日々が続き、重い腰を上げて、結婚以来6年ぶりにメンタルクリニックを再診する事に。
色々あったので大分省略しますが、結果としてはパニック障害。正直なところ、妻も僕も「やっぱりか」という気持ちが強かったのですが、やはりどこかでは心苦しいものを感じました。少なくとも僕は。
ちょうど僕が転職した時期でもあり、嫁にかかる負担が大きくなったのもひとつの要因だと思います。なんにせよ、パニック障害が再発したという事が確定しました。
おさまらない症状
まだまだ軽度である事、地元で名の知れた医師の指導もあって、薬はだいぶ弱いもので良いそうです。
とは言え、やはり妻にとっては苦しい時期。
自分の周りの人に負担をかける事になり、自己嫌悪になる。思うように子供に接する事ができなくて、自己嫌悪になる。
多かれ少なかれ誰しもがそんな経験をしてきているかと思いますが、500日くらい毎日その状態が続くと思ってもらえれば大体イメージ通りです。
ほら、心が折れたでしょ。
もちろん僕も体力的に(主に子守り的な意味で)負担は増えましたが、嫁の心境と比べたら100倍くらいマシです。なるべく負担はかけないように努力しました。
とか偉そうな事いってますが、結構負担かけたり当たったりしてますからね。なんとか妻に捨てられなくて良かった。かんしゃかんしゃ。
そんなこんなで1年以上、薬を変えたり経過観察したりと過ぎていくのですが、治るどころか全く改善する兆しも見えません。
結婚前の症状より軽度であるはずが、明らかに回復に向けての進展がなく、むしろ悪化を疑うレベル。噂の名医はヤブだったのかと疑うレベル。
と、言うわけで一気に飛びますが、2015年の夏の終わり。
ほぼ寝たきりの日々
寝たきりはちょっと盛りすぎましたごめんなさい。ただ、週末は体調不良から横になる事が多くなりました。
日中は基本的にお昼寝ですし、毎週風邪を引いていたり倦怠感があったり。直近3ヶ月、95%くらいは体調不良で横になる日々でした。ウソの様なホントの話。
改善の兆しが見えるまで
そんな二人とも限界に近い体調不良生活が続いた2015年の10月末。本当につい1ヶ月ほど前になるのですが、偶然の通院から劇的な変化を迎える事になりました。
まさかの展開から意外な答えが見つかりました。本当に運に恵まれたというかなんというか。
ただのかぜ
ここ最近は珍しい事では無いのですが、カゼを引いて病院に行ったんですよ。妻が。
長女 → 僕 → 嫁 → 次女 → 長女…とカゼのループです。小さいお子様がいる家庭はたぶん超納得のパターンです。
で、恒例行事の様に病院に行くと、お医者様からいつもとはちょっと違う答えが。
「きいろい。血液検査。」からの・・・
僕がこの連絡を受けたのは会社で仕事中だった訳ですが、一気に目が覚めました。あ、いや仕事がんばってましたけどね?
手のひらや顔、眼球の白目部分が黄色いそうです。黄疸の可能性もあるので要検査となりました。
僕はあんまり知識がないので分かりませんし、黄疸といえば癌くらいにしか思っていません。一応「癌だったら今頃生きていないと思うので悪くても陽性の腫瘍だと思う」とのお言葉を頂き、血液検査を受けたそうです。
ただし大分急を要する(可能性のある)検査だった様で、その日のうちに検査結果は出してくれました。ご丁寧にお電話でご連絡をいただく事が出来ました。
不幸中の幸い。幸い中の不幸。
といった感じで今こんなのんびりブログを書いているワケですから、ご想像の通り癌でも腫瘍でもありませんでした。
結果は貧血。不幸中の幸い。ホッとしましたとも。ええ、そりゃもうホッとしましたとも。
色々と最悪のパターンも頭に浮かびましたが本当に安心しました。んですけどね。どうやらそんな安心していてはいけない様でして、貧血の中でもかなり重度の貧血だと言うのですよ。
という訳で日を改めて再度血液検査が必要になったのです。
改善の兆し
ここまで書いた通り重度の貧血である事が判明し、何度かの血液検査を実施しました。
その中で分かった事。我が家の希望の光が見えたのはここから。
「ヘモグロビン値が低い」「血中鉄濃度が低い」
という訳で分かったのは血中の鉄不足。女性には良く見られるものです。慢性的に血を流す訳ですし、そもそも貧血になりやすい訳ですし。
そんな中でも以上に鉄濃度が低いらしい事が判明し、ばっちり鉄剤を出されました。3ヶ月分。
血中の鉄濃度が低いってどんな状態なんですの?と調べますよね。現代っ子ですから。何かあればgoogle先生が教えてくれる。
貧血・鉄不足は「フェリチン」の不足
医者ではないので確かな事は言えませんが、「フェリチン」というタンパク質の一種が不足していると、血中鉄濃度が下がってしまう様です。
という訳でお医者様のサイトから引用させて頂きました。
フェリチン(ferritin)は、鉄の貯蔵および血清鉄濃度の維持を行う蛋白です。
ちょっと読み進めると更にはこんな内容も。
鉄が不足する場合「フェリチンの減少 →血清鉄の減少 →ヘモグロビンの減少」の様に、フェリチンから減少していきます。
このため、フェリチンを検査することで、表向きは貧血でなくても、いずれ貧血になる可能性が ある「かくれ鉄欠乏症(潜在性鉄欠乏)」が分かります。
妻の場合、ヘモグロビン値の低下によって貧血だと判明したので、この記述から考えると最終段階。というかれっきとした貧血判断をされた結果、フェリチンが少ない事が判明した訳ですが。
兎にも角にも、「ヘモグロビンが減少していて、フェリチンも減少している」という事がこの血液検査で分かった訳なのです。
フェリチンの低下は精神疾患にもつながる・・・!!
これ、本当に目から鱗でした。リアルタイムで僕を見てたらウロコまみれで気持ち悪かったかもしれません。
例のごとく僕は専門家ではないので、google先生がオススメしてくれたサイトから引用しておきます。
鉄は神経伝達物質のドーパミン、ノルアドレナリン、セロトニンを作る酵素の補酵素として機能しています。
十分な鉄が得られないとこれらドーパミン、ノルアドレナリン、セロトニンが必要なときに作られず
うつ病やパニック障害と同じような精神症状を出す原因になるのです。
なんという事でしょう・・・!!
いや一概に鉄で全てが解決するとか楽観視している訳ではないのですが、思い当たるフシが多々あるのです。
ちょうど血液が不足しがちになった頃から不安定になり、薬を飲んでも改善されず。
今出ている症状を見直してみると、全てが繋がった気がするのです。八方塞がりだった家庭に光が差した瞬間なのです。いいじゃん少しくらい楽観視しても。
フェリチンが不足している妻が鉄剤を一ヶ月飲んで。
長い前振りでしたが、こういった経緯からここ一ヶ月の間、鉄剤を飲んでます。
幸い鉄剤による副作用も出ず、安定して飲み続ける事ができているのですが、日々の生活にも少しずつ変化が。
動ける日が増えた
ほんの少しです。まだまだ元気になったとは言い難いですが、改善している事が体感できる様になりました。
一日動くと大分疲れてしまいますが。リハビリの様なものですね。
でも、見てわかる程に改善に向かっているのは本当に嬉しい。
笑顔が増えた
これが一番嬉しいやつ。
上にも書きましたが、ここ数ヶ月は笑顔をみる機会がめっきり減りました。
僕も疲労が溜まって笑顔が出る機会も減っていましたが、最近少しずつ笑って話せる時間を取れる様になりました。
夫婦なんだから、ずっと笑っているのは難しいかもしれませんが、お互い笑って過ごす時間を増やしたいですよね。
嫌い合っているわけでも憎みあっているわけでもないのに、二人とも疲弊して笑顔になれないのは辛いもの。
本当に良かったです。
時間はかかるかもしれないけど、効果はある
という訳で、確実に効果があります。
まだまだ完治したワケではありませんし、この後どう転ぶのかは分かりませんが、少なくとも改善してます。この2年の苦しみが嘘みたいに改善に向かってます。
もちろん、万人に効果があるモノでもないですし、たまたま我が家の場合は鉄不足(というかフェリチン不足)が原因の可能性が高いというだけです。
ただ、同じ様な苦しみが続いている人は必ずいると思うんです。
いつまでも改善しない。特に原因が分からないので対処できないというのは本当に辛いです。本人にとっても周りの人にとっても。
我が家の様に貧血と診断されれば、芋づる式にフェリチン不足が発覚するかもしれません。
ただ、上記引用にもあった様に貧血ではない(ヘモグロビンが減少していない)フェリチン不足の場合、気づく事もなく精神疾患を疑うしかないんです。
この記事が、少しでも多くの精神疾患に悩む人たちに読んでいただける様に祈っております。
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