どうもです。しむ(@46sym)です。
少し前、小学校2年生の長女の授業参観がありました。
授業の内容は道徳。このめんどくさいご時世によくその選択をしたものだと思うのですが、授業の内容について多分に気になる点があったので少し残しておこうと思います。
今の小学校ってやっぱめんどくさいね(主に先生が)
小学校の授業参観の内容
感じたことを書く前にまずは簡単に授業の内容を。
コンセプトは「本当の思いやりって?」です。ハードルがグイグイ上がるのを感じる。
あるお題に対して、どう行動すべきかという討論形式の授業だったのですが、まずはお題を見てください。
たかし君がヤバい
たかし君は元気が無くなって病院に行きました。
お医者さんはたかし君に「調子が悪いんだからあんまりご飯食べ過ぎちゃダメだよ」と伝えました。
翌日の学校、給食の時間。
たかし君はどうしてもおかわりがしたくて仕方ありません。
もっと食べたくて仕方なくて、我慢できなくて。ついついおかわりをしてしまいました。
お医者さんに止められているのに、です。
その時みんなはどうする?
(たかし君の病状はみんな知っている前提で)
たかし君がおかわりしてるのを見ていたアナタ。たかし君に何て伝えますか?
- A:(たかし君の体調を気遣って)おかわりすべきじゃないと言う
- B:(たかし君の希望を尊重して)好きにすべきだと言う
小学2年生の反応
簡単に説明してしまいましたが、実際には黒板にいろんな札を貼ったり資料を貼ったりしてすごい丁寧な授業でした。
ついでに言えば「好きにすべき」派の参考例として「どうせ自分の体調じゃないし好きにすればいいと思う」というコナン君もびっくりの完璧な誘導まで付いてました。
で、生徒たちが各々の意見を発表するわけですがこれがまたびっくり。
まさかの結末
圧倒的にA(おかわりやめとけ派)が多数だと思っていたのですが、結果は半数以上がB(好きにしろ派)を選んでいました。
冒頭で言ったように「本当の思いやりって?」という授業の中です。
やっぱり日常から親に怒られる事を理不尽に感じていて、好きにさせてあげるのが本当の優しさと思う子が多いのでしょうか。
嘘だろマジかよ今ってそういう時代なのかよちょっとおじちゃんついていけないよマジかよ。
最後の先生の経験談
生徒みんなの意見を踏まえて、最後に先生の話してくれた言葉がとてつもなく印象的でした。
ざっくりと載せておくとこんな感じ
先生の友達もお医者さんにダメって言われている事がある。
知らずにオススメして「医者に止められてるので」と断られた。
それを聞いて「オススメするのはやめよう」と思いました。
というのが私の感想です。
と。
あ、ちなみに僕の娘は安定の「B(好きにしろ派)」でした。なんてこった。
現代の教育ってむずかしい
僕らの時代なら「お医者さんがダメって言ってるんだからみんなで止めてあげるのが本当の思いやり!たかし君が体調悪くなったらみんなも悲しいし可哀想でしょ!」で完結していました。
それが今ではオブラートに何重にも包んだ様な伝え方しかしないんですよ。包みすぎてオブラートしか見えないわもう。
「私の感想です」ってそんな事言わずに教育してやってくれよ。そんな行間を存分に読み取るような繊細で成熟した心は小学2年生は持ち合わせてないよ。
どう考えてもモンペのせいだと思う。
こんな中途半端な授業しかできなくなってるのはモンペ(モンスターペアレントね)のせいに他ならないよね。
どちらかが正しい、と言い切ってしまうと「うちの子の意見を否定するのか!訴えるぞ!!!」みたいな輩がいるからだと思うんです。ほぼ間違いなくそうだと思うんです。
えっもしかして「たかし君の体の事なんだからたかし君の好きにするべき」ってのが本当の思いやりだったりするんですかね。。。?
それとも「みんなが正解。人なんだから、それぞれ違って、それぞれ良い。」的なアレなんですかね。なんの為の道徳なのか。
ダメな事はダメと伝えられる教育現場が必要だよね
こういうフワッとした授業じゃなくてさ。もっとバシッと言える教育も必要だと思うんですよ。
特に小学校低学年とか、そんな深読みできないし言われたままをそのまま受け取る子も多いわけです。言えば言った分だけ理解してくれる子も多いと思うんです。
もちろんこれは学校に問題があるわけでもないし、先生に問題があるわけでもないと思う。むしろ先生だって言いたい事ストレートに言いたいはず。(事実一瞬言葉に詰まってたし)
みんながもっとこう寛容な精神で臨めばいいんじゃないかと思うんですけどダメなんですかね。学校の中では先生が絶対的な存在でいいと思うんですけど。
あ、最後に「たかし君の好きにすべき派」の人は教えてくれると嬉しいです。そういう時代なんだなと諦めます。
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