デジタル一眼やミラーレス一眼を買った理由が「背景のボケた写真が撮りたい!」という人は非常に多いかと思います。
ちょっと前の話になるのですが、会社の同僚とこんな話がありました。
[chat face=”youngwoman_42.png” name=”Aさん” align=”left” border=”red” bg=”red”]私10年前から一眼レフカメラもってる[/chat]
[chat face=”46sym_icon.jpg” name=”しむ” align=”right” border=”blue” bg=”blue”]なにそれすごい[/chat]
[chat face=”youngwoman_42.png” name=”Aさん” align=”left” border=”red” bg=”red”]でも背景がボケないの[/chat]
[chat face=”46sym_icon.jpg” name=”しむ” align=”right” border=”blue” bg=”blue”]どうやって撮ってるの?[/chat]
[chat face=”youngwoman_42.png” name=”Aさん” align=”left” border=”red” bg=”red”]全部オートで[/chat]
[chat face=”46sym_icon.jpg” name=”しむ” align=”right” border=”blue” bg=”blue”]えっ[/chat]
[chat face=”youngwoman_42.png” name=”Aさん” align=”left” border=”red” bg=”red”]10年間ずっとオートで撮ってた[/chat]
[chat face=”46sym_icon.jpg” name=”しむ” align=”right” border=”blue” bg=”blue”]えっ[/chat]
[chat face=”youngwoman_42.png” name=”Aさん” align=”left” border=”red” bg=”red”]えっ[/chat]
[chat face=”46sym_icon.jpg” name=”しむ” align=”right” border=”blue” bg=”blue”]えっ[/chat]
余談だけど、この友人に借りたカメラがnikonのD40。この前の記事もそうだし、今日の記事の写真も全てこのNikon D40で撮ってます。600万画素最高かよ。
ちょっと調べてみると「ボケた写真撮りたい」→「単焦点レンズ買えばいいよ!」という回答もちらほら見受けられます。
実際それは間違ってないし、解放の明るい単焦点レンズを買えば、そりゃあもう望んだままキレイにボケる写真が撮れるんですよ。
各社、高品質で安価な単焦点レンズをひとつは出してます。レンズ沼に沈める為のいわゆる「撒き餌レンズ」と呼ばれるもの。
これらを購入するのが一番の近道なんですけど、安価とは言え15,000から20,000円ほどかかるんです。これを安価と言えるのはレンズ沼に片足突っ込んでる人だけ。
はじめての一眼レフカメラ、標準ズームキットやダブルズームキットを購入したする人も多いよね。僕もそうです。
買ったはいいけど、ボケた写真が撮れないからタンスの肥やしになってる。
そんな「はじめての一眼レフ」あるあるの被害者を一人でも多く救うべく、キットレンズで簡単にできる、背景のボケた写真を撮る方法を紹介します。
もちろん追加でお金がかかる事もないので、安心して実践してみましょう!
背景のボケた写真を簡単に撮る方法!
3つの設定と2つの心構えで撮れる写真は劇的に変わります。
ひとつずつ説明していくので、ぜひ手元にカメラを持ちながら呼んでもらえると幸いです。
ボケた写真を撮るための設定
まずは設定から。実際に被写体と向き合う前に準備しておきたいもろもろをここで済ませましょう。
撮影モードは「A(Av)」
上で紹介した例の様に、全てオートで撮影している人も多いかと思います。コンデジから移行したての人は特に多いかも。
オートが絶対ダメ!って事はないのですが、ボケる写真を撮るためには絞り(F値)と言うものが非常に重要になってきます。
簡単に絞り値を変更できるように、撮影モードを「絞り優先モード」にしておきましょう。
ダイヤル回りの「A(もしくはAv)」って書いてあるやつがそう。
全てはここから始まると言っても過言ではない。
絞りを開放しよう!
絞り優先モードに変更したら、早速絞りを開放しておきましょう。お手元のダイヤルをカリカリ回して、F値を限界まで小さくするのが絞り開放と言われる状態。もっとも光を取り込む事ができる状態です。
絞りを変更すると言うことは、取り込む光の量を変更する。つまるところ、写真の明るさを決める重要な要素(のひとつ)。
絞りを絞れば(F値を大きくすれば)写真は暗く、逆に絞りを開けば(F値を小さくすれば)写真は明るくなるよ。
F値を小さくすると被写界深度が浅くなってよくボケるようになるんだけど、いきなり難しい単語出すとあれなので「Fはできるかぎり小さく」と覚えてください。
レンズ性能を十分に活かす、と考えた場合には絞り開放が最良というわけではありません。
あくまで「簡単にボケ味のある写真を撮る方法」として捉えてください。
キットレンズでは起きにくいけど、F値が小さくて撮影場所が明るい場合、光が多すぎて白飛びしてしまう場合もあります。そんな時は少し絞りを絞ってあげるとグッとよい写真になります。
最大ズーム
単焦点レンズをすでに持っているなら話は違うのですが、本体とセットで購入した標準キットレンズを利用する場合、最大までズームしてください。
画角を広げたい場合は少し位なら引いてもオーケー。
なんでズームしなきゃいけないかって言うと焦点距離が遠い方が被写界深度が浅くなるからなんだけど、小難しいことは忘れてズームした方がボケるって覚えてね。
ボケた写真を撮る為の心構え
ボケとはピントがあっていない状態のこと。つまりピントが合う位置を少なくしてあげればいいわけです。それだけなんです。
奥行きのある構図を作ろう
まず意識してほしいのは構図。奥行きのない構図ではボケません。
上で紹介した友人に最初に撮ってもらった構図がしたの写真。(写真は真似て僕が撮ってます)
これだとどうやってもボケません。画面内の全てが大体同じ距離にあるので、全体にピントがあってしまいます。
ちょっと分かりにくいのですが、奥行きのある構図ってなるとこんな感じ。
とりあえず奥はボケてるのですが、ちょっと分かりにくいですね。幾つか他にも準備してみました。なんとなく奥行きを感じてください。
まぁなんだ、正面から撮らないで横から撮ればいいんだよ。斜に構えた精神で行こうぜって事だよ。
被写体をクローズアップしよう
もう一つ、簡単に写真をボケさせる手法としては、撮りたい被写体をクローズアップする事。とりあえずこれだけやっておけばボケます。
何も考えないで草木を撮るとこうなる
で、この木を横から撮る(奥行きを取る)とこうなる。画面右側がほんのりボケてるよね。
で、ここから一気にクローズアップするとこうなる。
ほらボケた!!!ボケたよ!!!!
例えば緑の中の赤い葉が気になるなら
こうして寄ってあげると何を伝えたいのかよく分かる構図に。(そしてよくボケる)
上で見てもらった少し奥行きを取った写真も
一つの枝葉に注目するとこうなる
路肩に植えられた多肉植物も
寄ってあげるとグッと伝わる写真になります。
目の前にある枝にピントを合わせても面白い
被写体が草花ばかりでアレなんだけど、寄れるだけ寄った写真をまとめて置いておきますね。
というわけで、撮りたい被写体に寄れるだけ寄ってみましょう。他のところボケますから。
ひとつだけ注意して欲しいのが、寄れる距離は持っているレンズによって違うということ。
このNikon D40に付いていたキットレンズはかなり評判の良い名玉の様な上にかなり寄れます。
羨んでも仕方ないので、手持ちのレンズで寄れるだけ寄ってみましょう。
お金をかけなくてもカメラは十分楽しめる
ここまで伝えてきた情報を簡単にまとめると
- 絞り開放で
- ズームして
- 奥行きのある構図で
- できるだけ寄って撮る
だけです。ほら簡単。
実際には絞り開放だと描写が甘かったり白飛びしてしまったりで適宜変更する必要があるのですが(レンズの構造上、ある程度絞った方が描写は良くなるものなのです)、初めてボケた写真を撮るならまずは開放から。とにかく色々撮ってみるのが一番です。
写真なんていうものは一定以上になると自己満の世界。というかもうほぼ自己満の世界。
好きな写真を好きに撮るのが一番。みんな楽しくカメラ始めようぜ!!
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