先日、Leica Q2を買ったよと言うことで報告記事を書きました。
今日は改めて、なぜ数あるカメラの中からLeica Q2を選んだのか。そんな話をしておこうと思います。
そもそものサブカメラに求めた条件も合わせて読んでいただけると、より納得してもらえるかもしれません
なぜ、Leica Q2を選んだのか
まず先に言っておくと「ライカだからほしい!」の様にライカに特別な想いを馳せていた訳でもなく、お金が湯水の様に余っているわけでもありません。
実際Leica Q2を購入するにあたり、今まで持っていたカメラ、三脚、雲台、もろもろ売却して、機材整理をしています。
上質な機材はやっぱり憧れますが、どちらかというと「全てのカメラは等しく素晴らしい(ほしい)」と言ってしまうくらい重度のカメラオタク。それでもこのカメラを選んだのは、今僕が欲していたものを全て兼ね備えていたから。
レンズ一体型であること
レンズを交換できない一体型。と言うことはつまり交換レンズを買わなくて良いと言うこと。
GFXですら交換レンズを買えずに淡々と一本のレンズを使い続けている僕には、これ以上悩む選択肢を与えられずに済むと言うのは最大のメリット。
ちなみにQ2に固定されているレンズはSUMMILUX(ズミルックス)の28mm、F1.7。
Mマウント用だとF1.4のズミルックスが80万円。開放F値が下がる分を考慮しても、もし単体で販売されていたら40〜50万くらいに落ち着くんじゃないかと。良くわからないけど、多分それくらい?
それだけ良いレンズが付いていて、ボディもセット。安く感じない事もない。(高い)
それなりに軽い
メインカメラにデカくて重いカメラを選択していて、2台目のカメラとして考えている以上、総重量は1kg以内に収めたい。
Leica Q2はレンズ固定式。と言うわけで無駄な機構がない分、重量は718g(バッテリー込み)とだいぶ軽く収まっています。
豪華なレンズであるが故に、コンデジとは言いにくいほどの重さではあるのですが、それでもレンズ交換式のカメラと比べると圧倒的に軽い。
軽々持てる様なサイズや重さではないけど、あんまり軽いのもおもちゃみたいで使わなくなってしまうめんどくさい人なので、Leica Q2はほどよい重量で個人的にはサブカメラに持つにもちょうどいいんです。
寄れる広角レンズ
28mm F1.7のSUMMILUX。それだけでも十分に価値を感じるレンズですが、なんといっても寄れるレンズなのは強い。
Leicaのレンズってだいたい寄れないんですよ。最短70cmが当たり前の世界。
そんな中でLeica Q2は30cmまで寄れるんです。
しかもマクロモードまで付いていて、切り替えこそ必要ではあるものの、その最短撮影距離は17cm。
最短撮影距離でのアップルパイ。F5.6まで絞ってます。マクロモードでは開放F値が2.8になるみたいなんだけど、実際全然困る事はありません。
GR3も同じ28mmで寄れるカメラでした。この快適さは十分に理解していますし、寄れる広角レンズは本当に強い。
光学手ぶれ補正
Q2は初代Qから高画素機に進化しました。と言うわけで、光学手ブレ補正付きの恩恵も必然的に大きくなる(初代Qも光学手ぶれ補正付き)。
手ブレ補正の画質に与える影響を考慮して、ON/OFFに加え、オートモードもあります。
オートモードに設定しておけば1/60以下のシャッタースピードになる場合のみ自動で手ぶれ補正がONになるとの事。
手ぶれ補正はなくても構わない派の人だったんだけど、最近は三脚を立てる事も減ってしまったので、手ぶれ補正に憧れてた。のでこれは大切。
動画も撮れる
手ぶれ補正が欲しかったもうひとつの理由は、動画を撮りたかったから。
今年は動画撮ってみたいなって以前もちょっと言ったのですが、とりあえず手軽に動画を撮る事を優先しました。
Log撮影もできないのですが、4K動画で30fps、フルHDで120fpsまで対応していて、多分とりあえずは十分満足できると想うんです。
本格的に動画をやりたくなればまた動画機を買うんだろうなと想うので、まずは動画「も」撮れる。手ぶれ補正付きで他の機材が無くても動画「も」撮れる、くらいのおまけみたいな感覚でいいかなと思ったんですよね。
防塵防滴
これは案外大切にしてる機能で、雨の中でも持ち出せる高品質なカメラ。
メインカメラにしているGFX 50Sも防塵防滴ではあるんだけど、レンズがマクロプラナーを常用してるので防塵防滴に対応してないんですよね。
このサイズで防塵防滴。レンズ一体型なのでマウント部も安心。これってすごく魅力的じゃ無いですかね。
クロップ耐性
Leica Q2は4730万画素のセンサーを積んだ高画素機。標準機能で35mm, 50mm, 75mmへのクロップに対応しています。
- 28mm : 4730万画素
- 35mm : 3000万画素
- 50mm : 1500万画素
- 75mm : 700万画素
流石に75mmでの撮影は画素数が許してもセンサーの利用面積的に常用できるとは言い難い気がしますが、注目したのは35mm。
28mmから35mmへのクロップは1.25倍じゃないですか。それってつまりAPS-Cよりはセンサーの利用面積が広いって事ですよね?それでいて3000万画素あるならもうこれは常用の範囲内。
28mmと35mmのレンズ2本にボディ付き。これは安い。
ファインダーが!付いてる!!
過去2回、28mm単焦点のコンデジとしてGR2,GR3を購入していますが、いずれも長くなく手放してしまいました。撮れる絵はどちらも好きだったんですけど。
手放してしまった最大の理由というわけでは無いですが、やっぱりファインダーが無いカメラはだんだん利用頻度が減っていきます。
もちろんその分の軽快さとのトレードオフなのですが、やっぱり僕はファインダーを覗いて撮る方が性に合っているみたいです。
Leica Q2のファインダーはかなり上質なEVFで、撮る事に不便を感じる様な事はありません。ファインダーだけみたらZ7の方が好みだけど。
このサイズにこのファインダーが詰まっていると思えば、何の文句も出るわけないくらいには最高のファインダーだと思います。
もうひとつの候補
ちょっと話が逸れてしまいますが、実はサブカメラとして候補にあげていたもうひとつのカメラがFUJIFILMのX-Pro3。
手放してしまった最愛のレンズ Carl Zeiss Distagon 1.4/35 ZMも買い戻して最高のセットにしてやろうかと考えていました。
X-Pro3が直前で候補から外れてしまったのは以下の理由。
- 案外重い
- レンズが2マウントになる
- 換算50mmはちょっと狭い
レンズとボディを合わせると880gほど。Q2が718gなのでそれほど差はないのですが、少しでも軽い方がよかった。ついでに単焦点レンズが増えれば増えるほど、荷物は重くなるし嵩張る。じゃあレンズ一本でいくかというと、最広角で50mmまでしか持っていないのは何かと不便なことも多い。
と言うのが今回X-Pro3が候補から外れた理由。
いつかは使ってみたいカメラなので、そのうち余裕ができれば買い増しするかもしれません。
それにしても、写りの割にはコンパクトで、レンズマウントが増えないというのは今の僕にとって最良の選択。レンズで悩むのはGFXだけにしたい。
Leica Q2 レンズ固定式カメラでは間違いなく最高峰
新しいカメラを購入する度に「最高」を口に出しているので信憑性が薄い僕ですが、品質的にも絵的にも(お値段的にも)最高峰なのは間違いないカメラだと思います。
僕が欲しかった主な理由は
- 広角レンズで寄れる
- 光学手ぶれ補正付きで動画も撮れる
- 防塵防滴でいつでも使える
- 首から下げていても疲れない
- ファインダー!!!
くらいのものだったんですけど、これが案外候補がないんですよね。
全てを兼ね備える、となると選択肢がなく、行き着いたのがここだったというだけの話。ただ、やっぱりモノとしての作りは非常によくて、良いとされるものにはそれだけの理由があるのは感じています。
何も撮らなくてもスベスベしていたくなるくらいカメラそのものが上質なんですけど、やっぱりカメラは写真を撮ってこそですからね。
もちろん写りにも十分以上に満足しているし、しばらくは買い換えずに済みそうです。本当に。本当に。
2020年早々に高い買い物をしましたが、今年の買い収めのつもり。
これでたくさん写真を撮れるのが楽しみです。