こんにちは。しむ(@46sym)です。
2019年4月19日に発売された最新のGmasterシリーズ単焦点、SEL135GM。気づいたらSONYのボディ買い戻しと共に手元に届いておりました。
発売日に購入して以来コンスタントに利用していますが、疑う余地のない素晴らしいレンズ。
GWを挟んでたくさん写真を撮ってきたのでぜひ見てやってください。
FE 135mm F1.8 GM( SEL135F18GM)の作例写真【風景・スナップ】
中望遠の中でも焦点距離の長い135mmともなれば、必然的に局所を切り取る写真が多くなります。
風景やスナップにはやっぱり広角。中望遠は不向きだなんて思われがちですが、思いの外良い写真が撮れてしまうものです。
初めてこのレンズを持ち出した日は娘の授業参観。校庭でフラフラと写真を撮りながら。
影の中も黒つぶれせず、光の当たる部分も白とびする事なく。これだけでこのレンズの性能の良さが伺えます。
色褪せたベンチの質感といい、滑らかで柔らかいボケ味といい。
ピントピークの鋭い描写は、剥げた塗装やサビの質感までしっかりと写し出してくれます。
基本能力の高さを感じた所で、いろんな所へ持ち出してみました。
見てください。いざ風景を撮ろうとしてもこの描写。
なんだか抽象的な写真になりがちですが、こうやって一部を切り取る写真は意外に頭を使うもの。撮っていて楽しい事この上ない。
今年になって初めて気づいたんだけど、藤って藤棚がないとこんなボウボウと伸びていくのね。
光の捉え方も破綻なく抑えていて美しくて。手前の歯車?に艶めく光も、差し込む日差しも、すごく僕好みです。
水面に映り込む青空も、こうして撮るとまるで油絵の様。豊かな階調表現のおかげなのか、些細な色の変化もしっかりと乗ってくれています。
一転して爽やかに煌めく水面の光も。同じ水でもこんな風に描き分ける事ができるのも、切り撮る楽しさの一つだと思います。
中望遠だからといって広い構図で撮れない事もありません。
十分な距離を取れればこれだけ広げる事ができるんです。万能と言えない事もない。すごく不便だけど。
やっぱり切り撮る構図の方が圧倒的に増えます。こういう世界って「ザ・自然」って感じで僕はすごく好きです。
ちょっと広めな排水溝に綺麗に日が差し込んでいたので。水面のざわつきと光の描写がとろけてて好き。
基本的に僕が写真を撮るときは家族と一緒にいます。つまり子供を撮りまくります。
ここからは、そんな中で撮ってきた子供の写るスナップを紹介。
テンション上げきっていざ遊具な感じ。かなり離れて撮影しているのですが、それでも十分な背景ボケ。
楽しそうすごく楽しそう。これくらい寄って撮ると背景もしっかりボケてくれます。
GWにまだ人の少ない海辺へ。
これだけ遠くから撮ってもピント面が浮き立つのは135mm F1.8という大口径中望遠ならでは。
水辺のおいかけっこ
反撃するとすぐ泣くので、逃げてばっかりのお姉ちゃん。やさしい。
最後は仲良く砂のお山を作ってました。
FE 135mm F1.8 GM(SEL135F18GM)の作例写真【ポートレート】
ポートレートと言っても娘しか撮らないのですが、スナップよりもう一歩踏み込んだ、構図を意識したスナップ。
娘が可愛すぎるので広義でポートレートと言って差し支えないと思うの。娘が可愛すぎるので。
間に流れる川で、ヤドカリ探してる図。
ただ歩いてる所を撮っただけなんだけど、高速なAFのおかげでなんかそれっぽい感じに仕上がったりする。かわいい。
手に持ってるのは棒術じゃないんです。虫取り網です。でもかわいい。
こういう自然の中を気持ちいいと思ってくれる様な子に育ってほしい。
追いかけっこの末に仲直りした姉妹。
こう言った構図の写真が撮れると、海の多い千葉県民で本当によかったと心から思う。
現時点でのこのレンズでのベストショット。振り向きざまに瞳にピントがジャストで決まるのは強烈な瞳AFの賜物。あぁもう天使。
等倍で見たら涙が止まらないレベルなので等倍で載せようと思ったくらい好き。
人の価値観はそれぞれだけど、この写真を撮れただけで、僕はこのレンズを買ってよかった。本当にそう思います。
FE 135mm F1.8 GM(SEL135F18GM) レビュー
購入して1ヶ月ほど利用したところですが、感じた事をまとめておきたいと思います。
もともと重いレンズを持っている事が多かった僕なので特に重さはデメリットに感じてないし、基本ベタ褒めです。
もっと使い込めば不満点も出てくるのかもしれないですが、現時点では悪い所はまったくありません。
それではどうぞ。
爆速で突き刺さるAF
まず驚いたのはオートフォーカスの速さ。
普段はMFレンズをメインに使っていることもあるんですけど、最新のAFってこんなに早いのかと。AFって便利。
過去のレンズが「シューン、ピピッ」だとすると「シュッピッ!」でAFが刺さります。すげぇほんとすげぇ。
どこまでも付いてくる瞳AFの追従性
先日のファームアップで動物瞳AFにも対応したと言うことで試してみたのですが、やはりSONYの瞳AFはすごい。
AFで撮る場合はシングルポイント+スティックでポイント移動、と言うパターンが圧倒的に多いと思います。実際僕は99.9%はそうしてました。
なんですけど、瞳AFを最大限に生かすためにはワイドトラッキング+AF-Cなんですよ。この設定ならAFボタン(もしくはシャッター半押し)するだけで枠内の瞳を勝手に追従してくれる。
ワイドトラッキングは思いもよらぬ所にAFがいく事が多くて敬遠してたんだけど、これまた最新世代の性能はすごくて。ちゃんと意図した所にAFポイントがいくもので。
人を撮るならワイドトラッキングとAF-Cで瞳AFかけておけば適当に撮っても90%くらい良い感じに収まるんじゃないですかね。たぶん。
開放からキレの良いシャープな写り
現代のレンズは本当に「開放からシャープ」を体現した様なレンズで、このレンズもそれはもう素晴らしくシャープ。
ピント面のキレの良さと、中望遠ならではの圧倒的なボケ味。どれを取っても最高峰です。お値段も最高峰なのがツラい所だけど。
それを差し引いても良いレンズはやっぱり良いんです。特に等倍で見たときは嗚咽が出るほどシャープな写りです。ぜひ等倍で見て欲しい。(効果の感じ方には個人差があります)
浮き立つような立体感
中望遠レンズのもう一つの恩恵として得られる、圧縮効果からくる浮き立つ様な立体感。
上で紹介した作例を見ていただければわかる通りですが、135mm、開放F値1.8というこの大口径中望遠レンズもその力を十分に感じる事ができます。
中望遠の焦点距離を好んで使う人の多くはこう言った描写を求めているんだろうな、というものをまさに表現してくれるレンズです。
鏡筒の質感も最高
比較的高価なSONYの純正レンズの中でも、最高峰ラインとなるGMasterシリーズ。鏡筒の質感も最高峰。
マットでサラサラな鏡筒は手に吸い付く様に馴染んでくれるし、ずっとすべすべしていたくなる位には満足できる出来。
搭載されている物理ボタンやリングの操作感も良好で、やっぱり高級レンズなんだなぁと言った印象。
絞りリングついてるレンズ最高
AF-MF切り替えの物理スイッチやAFの焦点距離調整スイッチ、カスタムボタン配置と盛りだくさんの物理ボタンを詰め込んだレンズですが、個人的に何よりも嬉しいのは絞り環。レンズ本体の絞りリングをグリグリ回す事でF値を調整する事ができます。
今僕が持っているレンズはMFレンズやちょっと古めのレンズが多い事もあって、絞りはレンズで調整する事がほとんどなんですよね。
このレンズも同等の操作感で利用できるのは本当に嬉しい。よくやってくれた、ありがとうSONY。
満を持して登場した、待望の135mm GMaster
というわけで一ヶ月、最高峰の中望遠レンズを使い込んだ感想でした。
10連休のGWも挟んだので、通常の三ヶ月分くらいは撮り歩いた感じですが、本当に最高峰のレンズです。
僕が好んで使うツァイスのレンズを「エモいレンズ」とするのであれば、この FE 135mm F1.8 GMはすごく現代的な描写をするレンズ。
全てをくっきりと、開放でも(気になる程の)周辺の落ち込みもなく、歪みも少ない。
光学性能もAFも操作系も、「欲しい性能全部詰め込みましたっ!!!!!」という強い気持ちを感じる、最強の現代レンズ。
Eマウントユーザーであれば一度は手にする価値のあるレンズだと思います。
高い買い物ではありますが、満足のいく描写を叩き出してくれる事は保証します。一本どうぞ。
撮影に使ったボディはこちら
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