こんにちは。しむ(@46sym)です
先日取り急ぎ報告した通り、富士フイルムのGFX 50Sを手放して同じく富士フイルムのX-T4を購入しました。
上の記事でも軽く購入した理由について触れたのですが、改めてX-T4を選んだ理由とか、カメラに対する考え方だとか、そんな話を書いておきました。
ただ自分の思いをぶつけただけなので、暇な時にでも流し読みしてみてください。
FUJIFILM X-T4を選んだ理由
散々悩んで選んだX-T4。この数ヶ月脳内でいったりきたりしながら自分の中の優先度を整理して、結局ここに落ち着きました。
動画も写真も撮れるカメラ
まず今回のカメラ選びで最も重要視したのが「動画が撮れるカメラ」であると言う事。
さらに言えばLog(もしくはRAW)での動画撮影が出来て、グレーディングとかできるそんな動画撮影できるカメラであると言う事。
とは言え僕がメインにしているのはまだまだ写真。
動画撮影だけを考えるなら特化したBMPCCなんかいいなと思うんですけど、一台で写真も動画もやりたいってなるとちょっとそれは厳しくて。
X-T4の動画性能についてはまた改めて記事にしようと思うんですけど、これがまたすごくよさそうなんですよ(僕調べ)
そんでもって写真も余裕で撮れる。むしろ写真がすごく綺麗に撮れる。
僕にとってベストバランスなわけです。
色表現
大切にしたかったのは色表現。
(ここでは角が立つので詳細には触れませんが)実は一度他のカメラを購入したんですよね。
富士フイルムをメインに一年使ってきた事もあり独自の操作性に慣れ過ぎてしまった事もありますが、なんか思った様な色に調整する事がすごく難しくて。
結果的にやっぱり富士フイルムの色が好きなんだな、と思い直してそっと書い直した訳です。
基本的にRAWから現像する人なのでどれも一緒と思われるかもしれないのですが、やっぱりセンサーが違えば乗る色も違うと思うんですよ。
それは撮って出しに限ったことではなくて、RAWからの調整も体感では全然違うもので。
自分がいいなと思う色に一番近いのはやっぱり富士フイルムだったわけです。
その上動画の面で見るとカラーグレーディングに慣れるまではフィルムシミュレーション撮って出しで動画も撮れる訳で。こりゃあもう富士フイルムしかないなとなるわけです。
センサーサイズに対するこだわり
よく「カメラは持ち歩いてこそ」「センサーサイズと画質のベストバランスを見つける事が大切」みたいな話がありますが、僕にとってのベストバランスは中判センサーです。これはもう間違いありません。
どんなに機材が重くなっても、綺麗な写りを見せてくれるなら全てチャラだと思えるくらいにはカメラに対しては割り切ってます。
ただ、その一方でセンサーサイズが全てというのもちょっと違うとは感じてるんですよね。
以前こんなツイートをしたんだけど、割と僕はどのセンサーサイズのカメラでも楽しめる気がしていて。
もちろん画質という一点で考えるなら中判センサーのクオリティが圧倒的。なに撮っても驚く様な写りをしてくれて、シャッター切っただけでうおこいつすげえええええとなってくれるのは中判デジタルだけです。
でも写真ってそれだけじゃないじゃないですか。色とか構図とかロケーションとか、天気だとか気温だとか時間だとか、そういういろんな要素が合わさって一枚の写真ができるわけです。
そう言った事を考えた時に、僕はまだまだ出来ていない事が多いわけで。
身の回りでもセンサーサイズの大きなカメラや高級なカメラを買う人が増えていて、そういったカメラを持つのが当たり前になってきてるんですよね。
コアなカメラユーザーだけが残るマーケットの縮小を感じる今だからこそ、APS-Cでも十分満足度の高い写真が撮れるって言う事を伝えられたらなと。(X-T4はAPS-Cにしては十分すぎる高級機ですが)
5000円のカメラでも良い写真撮れるし、センサーサイズとかに拘らないでもっと写真を撮る事を楽しんでいきたいなと思うわけです。
GFXに未練はないの?
中判デジタルというラージフォーマットセンサーからAPS-Cセンサーへのサイズダウン。フルサイズセンサーならまだしも、いきなり2段階もセンサーサイズを落とす事に「それでいいの!?」と思う人も少なくないかもしれません。
じゃあ実際にどうなの?と言うとめちゃくちゃ未練は残ります。未練タラタラで買い替えを決断するのにも数ヶ月かかりました。
写真撮影というよりも撮れ上がる写真の画質と言う一点に置いて、GFX50Sは本当に素晴らしくて。APS-Cからフルサイズへ移行した時よりも、フルサイズから中判へ移行した時の方が得られる対価も感動も桁違いに大きいものだと思います。
んで、じゃあなんで買い換えたのかって話なんですけど、感動したからって写真が上手くなるってものでもないんですよね。
圧倒的な画質で叩くのはいいんですけど、結果的におんぶにだっこ状態というか。カメラがもっと安いものでも、もっとセンサーサイズが小さいものでも、今よりもっといい写真っていくらでも撮れるんじゃないのかなと思ってしまって。
カメラの性能に頼った写真のクオリティと言うのはすごく大切なんですけど、そればかりにこだわって自分の表現の幅が狭くなっていくのを感じたんですよね。
というわけでしばらく「すごいカメラ」というものは封印しようと思ったわけです。
未練がないかって言ったら未練はあるんですけど、最終的にいつかGFX100買えばいいかと考える事で踏ん切りをつけました。未練タラタラですけど、今はセンサーサイズに拘らなくてもいいかなって感じ。
ライカはきらいなの?
ちょっと余談になるけど、たまに「ライカは嫌いなんだと思ってました」みたいな事を言われたりします。
どういう流れでそう思われてしまうのか不思議なのですが、全然嫌いじゃないしむしろ好きだし写真撮る全人類の憧れみたいなカメラじゃないですか。
「ライカこそ至高」「ライカだから最高」みたいな気持ちはないのですが
- モノとしてのクオリティがすごく高い
- 理屈が分からない良い写りする
- レンジファインダー使ってみたい
- MF楽しい
ってそんなの嫌いなわけないじゃないですか。全部欲しいですよ。
実際友人にM10の生データをもらったり、ネットからRAWデータを拾ったりと買う直前まで一度行ったくらいは好きです。
たぶん今僕がむいてるベクトルが違うだけだと思うんですよね。
同じ金額を出すなら、次に買うのはきっとM型ライカではなくてGFX100。もう1000万くらいお金に余裕があればライカも買うかもしれないけど。
すごく個人的な意見ですが、写真撮ってて「構図が」「三脚立てればよかった」「ここは望遠で圧縮させるべきだった」みたいに「もっと綺麗に撮りたい」と言う理由であーでもないこーでもないみたいな試行錯誤をする様な使い方ってライカじゃないと思うんですよ。
ライカってもっとこう「写真を撮る事そのものを楽しむ」ためのカメラだと思っていて。その場をパッと切り取って、RAW現像とかもいらなくて(現像しなくてもイメージ以上の仕上がりを見せてくれて)、写真楽しいねって思えるカメラ。特にM型ライカってそんなイメージ。
もちろんライカユーザーでめちゃくちゃ良い写真を撮ってる人っていっぱいいるわけでそういうのは憧れるんだけど、まだ僕はその境地に達してないと言うか。
今はまだまだつまらない欲が働いて、なんていうか写真を演出する方が楽しかったりして。
写真そのものを楽しむ事ができる様になった時にライカが欲しいなって思うわけです。
ライカ、好きだよ。
FUJIFILM X-T4と
話がいっぱい横道に逸れていったけどそんな感じでFUJIFILMのX-T4を選びました。
動画も写真も撮れて、手に馴染む操作性で、色も綺麗で。
(マクロプラナーの性能を100%で使いたいっていう理由だけで)フルサイズセンサーに固執してたんですけど、そのこだわりさえ無くしてしまえば決まるのは一瞬でした。
これからしばらく、きっとGFX100を買うまでは、長くX-T4のお世話になるんじゃないかなと思ってます。GFX50Sの後継機の噂も出てるけど。
だいぶカメラ買い換えなくなったけど、これからも富士フイルムさんよろしくお願いします。