FUJIFILMの中判ミラーレス「GFXシリーズ」向けに開発されたGマウントレンズの中望遠単焦点レンズ。フルサイズ換算で約87mm、ポートレートにぴったりのレンズです。
FUJIFILM GFX 50Sを買う前から「いつかはこのレンズが欲しい」と狙いを定めていたのがこの「GF110mmF2 R LM WR」。
この一本の為だけでもGFXを購入する価値はあるんじゃないか、なんて考えていました。
実際にGFX 50Sを使って、このGF110mmF2を使って、やっぱり「このレンズは上がりレンズだな」と感じます。
(中判ミラーレスを使っていると言うのも含めて)中望遠に関しては本当にこれ以上求める必要ないのではという程の写りを手に入れる事ができました。
中望遠大好きな僕が選んだ、間違いなく最高峰の一本。
これだけ良いレンズだと恐れ多くもなりますが、作例写真も貼っていますので、ぜひ見ていってください。
FUJIFILM フジノン GF110mmF2 R LM WRの所感
唯一手元にある実機の写真がこれ。やだすごくおっきい…///
こんな感じで撮ってるんだけど、しばらく使って感じた事とか。
描写力
うわ。なんだこれ。すごい。
本当にそんな言葉しか出ないくらい、語彙力を失うレンズ。
ほんともうすごい。いやびっくり。こんなに写るんだなって感じ。
重いけど軽い(重い)
レンズだけで1010g。それなりには重いです。
ただ、最近はフルサイズ用でも大口径レンズだと1000gオーバーなんてザラに出てきてますしね。
これくらいなら許容範囲。
むしろ中判用のレンズで中望遠と考えたら軽いんじゃないの?重いけど。
AFはゆっくり
これはレンズ依存というよりボディ依存な部分が大きいけど。
GFX 50Sには位相差AFは搭載されておらず、全域でコントラストAFになってます。(GFX100なら位相差AFだよ!)
と言うわけでAFはゆったりと。合焦すればいいよねくらい。
動体を撮っているとそこそこピントを外すので、何枚か連続して撮る習慣が身につくよ。
FUJIFILM フジノン GF110mmF2 R LM WRの作例写真
ブログにアップして伝わるか分からないんですけど、この異常な程のピント面のキレと立体感。
本当にすごいレンズを手にしてしまったなと。
時期も悪くあまり外出できていないのですが、そんな中で撮った作例写真を少し見ていってもらえればと思います。
FUJIFILM フジノン GF110mmF2 R LM WRで撮るスナップ写真
全然人がいないと思って行ったら意外にも人が多くて震えた枝垂れ桜。2m…2m…と唱えながらチョロっとだけ撮ってきました。
すごく雑に撮っても、ピントの薄さが際立ってどこにピンがいってるのか伝わるのは中判ならではって感じで本当に溜め息でる。
地味な構図なんだけど、光がキレイだとそれだけで絵になる感じがしてしまうからすごい。
娘がX100Vでがんばって桜を撮ってたので敢えて意地悪な構図でAFテストしてみたり。
上でも書いた通りGFX 50SはコントラストAF。それはもうゆったりとしてるのですが、迷う迷う。迷った末に全然狙ったところにはピント合わないので最終的にMFで合わせました。(そして合わなかった)
これはX100V(換算35mm)で撮ったらいい感じだったので試しにGF110でも試してみたやつ。写りはいいんだけど、換算約85mmとなるとちょっと厳しかった…
X100Vで撮った写真は以下のツイートから
千葉の枝垂れ桜 #x100v pic.twitter.com/0qn2woVWqc
— しむ(コトバコ) (@46sym) March 21, 2020
こういう桜が降り注ぐ様な構図は広角でやってるイメージがあるんだけど、案外中望遠でもいい感じじゃないですか?
F22まで絞り込んで見上げた枝垂れ桜で2020年の桜はおしまい。回折現象だかはよく分からないけどそんなの気にならないくらい気に入ってる写真。
F11で。中望遠だと広い空はとれないんだけど、十分な青空を表現できると思いませんか。(中央ちょい右に写ってる飛行機を撮ろうとした写真)
左から順にF5.6とF16。
冒頭で載せた娘が持っている時に撮っていた写真がこの2枚。光と影をちゃんと拾ってるあたり将来にめっちゃ期待してる。がんばれカメラ女子。
やっぱり水がユラユラしてたり、キラキラしてたり、光が当たるところを見ると撮りたくなっちゃうんですよね。そんな適当な撮り方でもいい感じに写してくれるのは、なんかこのレンズがすごいからなんでしょ。よく分からないけど。
FUJIFILM フジノン GF110mmF2 R LM WRで撮るポートレート
結構な量のスナップ写真を載せましたが、やっぱりこのレンズに期待するのはポートレート。この一枚はスナップ的に撮った一枚なんだけど、娘の記録写真というには写りが良すぎてびっくりした一枚。
こんな道歩いてるとやりたくなっちゃう構図。
これ、上の枝垂れ桜の前の週なんだけど、誰も人がいない森で一本だけ気の早い桜が咲いてて。これが撮れた時点でもう今年の桜は終わりでいいなって思ったくらい。
背景ボケも柔らかくていい感じだし、いいレンズだなぁ。
ここからちょっと移動して海へ。千葉県民なので、人のいないところ=海なんですよ。
こんなに平坦な場所で、結構な距離を取って、それでいてこの立体感。中判ミラーレス&大口径中望遠の実力って本当にすごいんだな…
(ブログの事全然考えないアレなので、ここから先全部縦構図です。縦構図最高です)
ちゃんと見るとちょっとピント外してるんだけど、シルエットとしてはこれもまた悪くないのかなっていう一枚。ピント外してるのにこんなにシルエットが浮いてくれるのはありがたい。
続けてシルエットをもう一枚。海最強なのでみんな千葉県に住めばいいと思う。
これは少しシャドウを持ち上げてるんだけど、かなりくっきり残してくれてて感動した。ノスタルジックな感じを出したくて粒子感を足したくらいにクッキリ写ってくれてて感動した。
縦構図が続くので2枚並べて。それぞれ違うフィルムシミュレーションをベースにしてる2枚。
左がASTIAベース、右がクラシッククロームベースからRAW現像したものです。どっちの色もステキ…。
一面青なんだけど、全部色の違う青。こうやってキレイに描き分けてくれるのは、レンズの力なのか、ボディがすごいのか。もう全部すごい。
FUJIFILM フジノン GF110mmF2 R LM WR すごい中望遠
久しぶりに、大変語彙力に欠けたブログを更新してしまいました。すごいです。
大きくて嵩張るし重いけど、どんなデメリットも補って余りあるほどの描写力。
実は普段常用しているレンズがフルサイズ用のマクロプラナー100mmなので、焦点距離が被るんですよね。GFX×マクロプラナーの写真は以下からどうぞ。
大金を捻り出して買う一本が現在の常用レンズとほぼ同じ画角でいいのか。広角寄りを買った方がいいんじゃないか。しばらくずっと悩んでいたのですが、意を決して購入したのは正解でした。
マクロプラナーに変わってGFX用のメインレンズという役目を十分に果たしてくれそうです。(マクロプラナーをつけるボディが必要)
中望遠が好きなGFXユーザーであれば確実に後悔しない一本。いいレンズです。
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