【レビュー】K&F Conceptのトラベル三脚「TM2524」。軽量コンパクトな機動力に魅了された!【作例写真つき】

どうもこんにちは。しむ(@46sym)です。

先日、カメラアクセサリーを多く製造しているK&F Conceptさんより、レビュー用に三脚を提供いただきました。

今回提供いただいたのは「TM2524」というモデルのトラベル三脚。脚が四段に伸縮する、コンパクトに持ち運べて軽量のすごいやつです。

参考 TM2524 アルミ製 軽量旅行 三脚 自由雲台 一脚兼用 – K&F Concept

 

少し前にいただいて、しばらく使ってみました。

いつも重い三脚ばかり持ち歩いていたのですが、軽いは正義ですね。

実際にこの三脚を使って撮った写真も後半に載せてます。ぜひ最後まで読んで行ってください。

 

目次

機材レビュー

K&F Conceptさんのから届いた三脚。ちょっと分かりにくいけどすごくコンパクト。

 

少し分かりやすくキーボードと。コンパクトタイプのキーボードと比べると非常に小さい。

 

箱から出したら持ち運び用のケースに入ってました。今もってる三脚はケースは付属していなかったのでこれは嬉しい。

本体を開いた時のサイズ感は後ほど紹介。

 

ケースはジップ式。

 

こんな感じでズバーッと開きます。

 

取り出してみる。脚のストッパーの数を見れば分かるけど4段の三脚です。本体約1.4kg。正直めちゃくちゃ軽いです。

 

※三脚の段数について

三脚は大体脚が三段〜五段に折りたたまれているものが多いです。

三段など折りたたみが少ない三脚は脚が太く安定する代わりに本体サイズが大きい。

逆に小さく畳む事ができる四段、五段の三脚は脚が細く不安定になりがちだけど、コンパクトで軽く、携帯性に優れます。

 

最近のトラベル三脚では主流の、脚を一本ずつ180度回転させるタイプ。

 

全部の足を回転させたところ。

 

そしてセンターポールを縮めるとこんな感じ。

 

付属する雲台は自由雲台。K&F Conceptのロゴが光る。

 

レバー類は1つ。これでボールの可動と水平方向の可動、両方をロックできます。

 

クイックシューももちろん搭載。独自規格のシューなのがちょっと残念だけど、固定力は申し分なし。

 

クイックシューは少し大きめ。というか厚め。カメラ本体に常時つけておくと少し目立っちゃうやつ。

 

本体サイズ比較

場所を変えて実際のサイズを見てみましょう。

僕が普段使っている三脚とのサイズ比較。

左が普段使っているマンフロットの055プロアルミ。三段で脚の径が太い三脚なので、サイズは雲泥の差ですね。トラベル三脚の携帯性に魅了される。

 

脚を全開に伸ばして立ててみるとこんな感じ。

 

センターポールも伸ばしてもらうとこんな感じ。

マンフロットの三脚と比べると低く見えますが、これでも全高は155センチ。センターポールを伸ばさなくても128センチ。もう99.9%くらいのシーンでは困りません。

ただ、この状態だと脚の開く角度が狭いので、強風の日などは横揺れに注意。センターポールの下に重りをブラ下げるフックが付いてるので、そこにカメラバッグを吊るせばOKです。

 

脚の開き具合は三段階に調整可能

さっきも書いた通りで、結構十分な高さまでをカバーしているこの三脚。もう少し角度を付けられるといいんだけど、その分全高は低くなってしまうんですよね。悩ましいところ。

 

逆に低いところで安定させたい場合は、もっと脚を広げる事もできます。根元のパーツに注目。

 

引っ張るとパコッとあがります。

 

その状態だと三脚を更に開く事ができるので、開いてもう一度押し込む。

 

そうするとこんな具合に。

 

最大限まで開くとここまで下がります。

実際には中間位置でも撮影はできるのですが、大型のカメラを付けたりすると安定しないので少し怖いかも。そこはカメラの重さとバランスを見て使うと良いよ。

 

三脚なのに一脚にもなる。三脚なのに。

三脚の一本にはクッション付き。ここにもK&F Conceptのロゴが。

 

実はこの一本、鍵マークが書いてあるじゃないですか。

 

クルクルネジまわし出来てですね。

 

ポロッと外れるんですよ。

で、なんとこれが付属パーツを使うと一脚になるんです。(パーツを家に忘れたので後日更新予定)

人の多い、例えば運動会など三脚の利用が喜ばれない様な場所では一脚が大活躍。

クルッと回りやすいし、手持ちよりも安定するし、いい事だらけですよね。

 

三脚を使うメリットと、実際の作例

と言うわけで実際にこの三脚を使って撮り歩いてみました。

友情出演してもらったのはFUJIFILMのX100F。追って報告しますが嫁のカメラです。

 

僕が風景写真を撮っていて感じる「三脚を利用するメリット」を交えながら、実際に撮ってきた作例を紹介します。

この先の写真は基本的に全て、K&F Conceptのトラベル三脚「TM2524」にFUJIFILM X100Fを載せて撮りました。焦点距離35mmの単焦点一本撮り。

もっと寄りたい、もっと引きたいシーンも多かったのですがなにせ僕いまカメラがないので。

長くなってきましたが、もう少しだけお付き合いください。

 

夜景、星景が撮れる

夜景や星空を手持ち撮影しようとすると、被写体がブレてしまう事が多いかと思います。

なぜブレてしまうかと言うと、夜は光を集める為に必要な時間が長いから。

例えば、写真に必要な光を10とします。

日中、太陽が出てる時間だと1秒に100の光が降り注いでいるとします。そうすると、写真を撮るために必要な時間は1/10秒ですよね。

ですが、夜間の暗闇では1秒間に1の光しか降ってきません。その為、10の光を集める為にかかる時間は10秒。

これは実際の数値を無視した適当な例ですが、夜間に光を集めるのは超大変って事だけ分かってくれれば良いです。

 

 

10秒間シャッターを開けると言う事は、10秒間、微塵も動いてはいけないという事。人間の体では100%無理です。

なので、三脚に代わりにカメラを持ってもらう訳です。彼、動きませんから。

 

長時間露光が出来ると、普通と違う写真が撮れる。

先にも書いた通り、動かざる事山の如しな彼ですから、シャッター速度をガッツリ落としても被写体はブレません。

これを利用して、水が流れる写真とか撮れちゃう訳です。

日中にやろうとすると必要以上に光が多くなるので白トビしちゃうので、NDフィルターなんて言う、光を遮る為のサングラス見たいなフィルター使ったりします。

日没後とかにやると既に暗いので割りと簡単にできます。NDフィルターも高いので、まずは日没後に試して見たら良いと思う。

 

構図を先に固定できる

「写真を撮る」って意外にやる事多いんですよ。構図を詰めて、ピントを詰めて、露光を詰めて。

慣れてる人ならスナップでも瞬時にこなせるんでしょうけど、僕みたいなペーペーだとほんと無理。そんなの絶対無理。

と言うわけで構図の固定は三脚に任せます。

ここしかない!と思えるくらいの構図で三脚を固定した後、ゆっくりピントと露光を合わせられる訳です。

 

撮影してみて「もう少しシャッター速度をあげればよかった」「もう一段絞れば良かった」みたいな事が多々あります。

そんな時、三脚に立てていると完全に同じ構図で設定を変える事が出来るんです。

 

実際には雲の形も、太陽の位置も、数秒変わればズレます。風景写真は一瞬の勝負と言う意見もあると思います。

それでもやっぱり、同じ構図で撮り直したいというシーンは多くあります。特に僕みたいな初心者ネイチャーには多くあります。

じっくり設定を詰めて試行錯誤できる。そんな所に三脚の良さはある、と。信じてる。

 

シャッターチャンスに集中できる

上で長時間露光について書きましたが、シャッタースピードを早くしたい時だって三脚を使うメリットがあります。

構図を先に固定できるという事は、シャッターを切る事に集中できるという事。切り取りたい瞬間にブレてしまう、という自体を防ぐ事ができるんです。

 

今回、いい具合に波の荒いスポットに出くわしたので、ひたすら波打つ海を撮り続けたりしました。こういう時はシャッタースピードを早くして、荒れ狂う感じを残したいですよね。

 

どうせなら波が高い瞬間を撮りたいじゃないですか。そう言った場合に、構図を決めながら周りの波の様子を確認して、広い視野で撮るのは結構難しかったりします。

カメラから目をあげて波の様子を伺ってると、気づいたら手元がズレていたりするんですよね。

三脚にカメラを固定していれば、少なくとも構図も設定も変わってしまう心配はありません。あとは周りをみて、シャッターチャンスに集中するだけ。

 

手持ち撮影でできない事はありません。それでも「自分の想像を超えた一枚」が撮れたのは、90%くらいは三脚で撮った写真だな、と。振り返ってみると思います。

 

K&F Conceptのトラベル三脚「TM2524」 コンパクトモデルの魅力を教えてくれた三脚

実は今回の撮影、波打ち際で撮るために結構無理してます。岸から見ると、こんな感じで撮ってます。(嫁にiPhoneで撮ってもらった)

 

ほら、ここ。波撮ってるぼく。

 

ここまで行けるのは干潮の時だけ。なので地面もヌメヌメしてるし、飛び石を渡る様に進む必要があります。

 

大きくて重い三脚を持ってると不安定で悩ましい所も、三脚がコンパクトだと全然違うんですよね。安定性がもう段違い。

ちょっと無茶かな?って所にもサクサクいけちゃいます。撮影に夢中になりすぎて波に片足飲まれそうになったけど。

自分が好きな写真って、足場の環境は最悪だったりする事が多いです。ギリギリまで攻めたいので、重い三脚でバランスを崩しそうになる事も、正直少なくないです。

トラベル三脚があれば全て解決するかというとそんな事はないと思います。もっと重い三脚が欲しい時があるのも正直な気持ち。

でも、コンパクトなカメラでそこそこ無茶な撮影をしたい時、強い相棒になってくれるなと思いました。

この三脚、コンパクトなシステムであれば十分な耐荷重(3kg)を備えているし、クイックシューも無骨ではあるけどしっかりとカメラを固定してくれる。

これで1万円ちょっとなら、初めての三脚に一本持っておくのもいいんじゃないかな、と思える出来です。三脚欲しいなと思ってる人はぜひ検討を!!

 

Amazonを探っていたら、もう1ランク上の雲台が付属していて、本体もよりしっかりしていそうなモデルがもう少し安く売ってるの見つけた。こっちは1万円切ってる。

一脚にはならない様だけど、耐荷重も8kgとパワフルだし、クイックシューもスマートだし、いやこれ欲しいな。これも欲しい。

 

 

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この記事を書いた人

千葉県内で写真を撮りながらブログを運営してます。
スナップ、風景、ポートレート、ブツ撮りなど、ジャンル問わず幅広く撮影中。
レビュー等の執筆依頼、撮影のご依頼も受け付けておりますので、こちらの問合せフォームもしくはTwitterのDMからご連絡をよろしくお願いします。

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