【作例あり】SONY 「α7R II」に移行。カメラに求めるものと、僕がαを選んだ理由。【レビュー】

タイトルの通りではありますが、マイカメラがSONYのα7R IIに変わりました。

今まで使っていたカメラは「Canon EOS 5D mark3」。新型のmark4が発売されているとは言え、圧倒的人気を誇るカメラです。

フルサイズに移行してたった半年。にも関わらずなぜこんな事になったのか。

ファーストインプレッションも兼ねて、記事内に作例を撒き散らしながらお話していきたいと思います。

今回はSONY α7R IIの作例という意味も込めて、全てJPEG撮って出し。使い慣れないカメラで稚拙な描写も多いのですが、見ていってください。

 

目次

EOS 5D mark3は最高のカメラだった

まず、僕のCanonユーザー暦なのですが、それほど長いものではありません。

2016年の初めにEOS 8000Dを購入。これが初めて買った一眼レフ。

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ブログのレビュー用の写真を撮り、たまのお出かけに思い出したように持ち出す。そんな位置付けのカメラでした。

そんな中で2016年末に初めて交換レンズを購入。中古ですがLレンズとツァイスのレンズの2本。

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何事も続かない僕なので「写真を本当の趣味にしたいんだ!」と嫁に話した時の汚物を見るような冷たい目は記憶に新しいです。

「はいはい、どうせ言っても聞かないんだから好きにしなよ」という快諾を得てレンズを手にした時の興奮は忘れもしません。万物が僕の掌の上の様な高揚感でした。

そこからはあっという間で、2017年始にはフルサイズのEOS 5D mark3を手にしていて、いつのまにか広角ズームとか100mm単焦点とかバズーカーレンズとか、一通りの何でも撮れるくらいの機材が揃っていました。

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ミラーレス < 一眼レフ という慢心

本音を言ってしまうと、ミラーレス一眼は通常の一眼レフに劣る、という慢心がありました。

少なくとも僕が初めて買ったミラーレス「SONY NEX-5R」はほぼ未使用のままタンスを肥やしておりましたので、この様な差別意識が生まれてしまったので申し訳ありませんすみません許してください。

でもね、こう言ったブログを運営していると、ありがたい事に僕みたいな初心者でも写真を趣味にしている人とのつながりが増える訳ですよ。始めたばかりの人もいれば、カメラ歴の長い大先輩たちもいて、本当にありがたい限り。

みんな優しい人ばかりなので、カメラ好きに悪い人はいないと思います。

カメラ好きに悪い人はいないと思います。

現実を突きつけられた所で話を戻すと、仲良くしてくれる人の中にも、やっぱりミラーレス一眼を使ってる人も多いんですよ。

もちろん、そういった人たちの作例も目にする機会が増える訳で、そりゃあもうめちゃくちゃいい写真を撮る人がいっぱいいるんです。

「写真を撮るならレフ機じゃないとねフヘヘ」なんていう僕の偏見が崩れ去るのはあっという間でした。

コンデジですら恐ろしく綺麗に撮れる時代。徐々にミラーレス一眼に対する偏見も無くなってきたわけです。

 

改めて触れるミラーレス一眼は別世界だった

そんな中、嫁もカメラを楽しめるように、とミラーレスを物色し始めたのが終わりの始まり。

記憶にも新しいですが、つい最近SONYのAPS-Cミラーレスのハイエンドモデル「α6500」を購入しました。めちゃくちゃ軽くて快適で、いい画を出してくれる最高のカメラです。

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本当に良いカメラではあったのですが僕がメインで利用してるレンズだとどうしても望遠寄りになっちゃうんですよね。

フルサイズ対応のレンズしか集めてないので当たり前なのですが、広角端に弱いというのは大きなデメリット。

特に風景を撮り始めて、そのデメリットを如実に感じる様になりました。

 

「わたし、カメラはいいや」

GWも明けた5月の中旬頃。この一言から全てが始まりました。

せっかく良いミラーレスを買って嫁をカメラ沼に引きずり込もうとしていた訳なのですが、早々に離脱されてしまいました。

まるで離婚話を切り出された直後のような重苦しい空気を纏ったなんて事も全くなかったのでもっとドラマチックに話したい。

だって嫁がカメラ構えてるの数回しか見た事ないもの。どれだけ連れ歩いてもイヤそうだったもの。ごめんよ嫁。

と言うわけで、大枚はたいて購入したカメラは2台とも僕の手元に巡ってきたわけです。ある意味予定調和ですごちそうさまです。

 

二台のカメラが使いこなせない

これ、みんなどうしてるんですかね。

カメラが二台あっても、腕も二本しかないわけで。どう考えても使いこなせないんですよ。

「今日は荷物も多いしミラーレスとパンケーキレンズて行こうかな」なんて柔軟性が僕にもあれば良いのですが、まず最初に機材の準備から始める僕からすると、荷物なんていくら多くなっても良いわけです。移動は車ですし。

なのでどんなに重くても、まず持ち出すのはEOS 5D mark3。どうしても早い動体を撮る場合は、連写性能に勝るα6500も持ち出すと言う始末。

「α6500を」じゃなくて「α6500も」なところがポイント。基本は2台持ち歩きます。その上で何も撮らずに持ち帰ってくることも多いわけです。

コンデジならいざ知らず、レンズ交換式カメラを2台持つメリットは僕にはありませんでした。X100Fなら欲しいですください。

と、言うわけで悩み抜いた末に「持ちうる資産で最高のカメラを一台持つ」と言う結論に至ったわけです。

 

ここまで前置き。長かったねお疲れ様。

 

僕がSONY α7R2を選んだ理由

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さて、上でも書いた様に「持ちうる資産で最高のカメラ」を探したわけですが、「一体最高のカメラって何よ?」と言う疑問に行き着くわけです。

カメラを選ぶ基準ってたくさんあると思います。最高の画質、最高の描写、最高の携帯性、最高の高感度などなど…

「最高」の基準なんて人それぞれなので個人の感想にしかならないのですが、僕がカメラに求めるものと、α7R2を選んだ理由についてお話していきます。

 

カメラに求めたのは最高のフィーリング

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いきなり抽象的な話をしてすいません。でもこれが全てであり、真理じゃないかと思います。

機能的には時代が過ぎるほどに高性能になっていきますし、それを追い求めようとするといつまでも自分の一台は持てません。

もう1つのブログ「KOTOBAKO – コトバコ」でもたくさん書いていますが、数多くのデジモノ、ガジェットを買っては売り、買っては売りを繰り返してきた僕が言うのだから間違いありません。

端的に言えば「所有欲を満たすアイテムか」と言う一点に尽きると思ってます。

 

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CanonのEOS 5D mark3は非常に良いカメラで、本当に素敵な描写をしてくれます。

適度に優しく、適度にシャープ。ものすごく尖った個性はないのですが、どのジャンルでもキレイに撮ってくれる、バランスの良いカメラです。

僕みたいな初心者でも安心して身を任せることができるカメラ。もちろん、使う人が使えば最高の1枚を1000000枚くらいは生み出すんじゃないでしょうか。最高とは一体。

ただ、機材として優秀なこのカメラは、僕の心を鷲掴みにする様な魅力だけが足りなかった。

世のガジェットスキーならだいたいこの感覚が通じるかと思います。

 

「僕の最高のカメラ」にα7RIIを選んだ理由

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だいぶ長くなってしまいましたが、ようやく本題。α7RIIが何故、僕にとって最高のカメラだったのか。

その理由をじっくりねっとりお話します。

ここまで既に3000文字なんで、既に97%くらいの人が離脱している事かと思います。飽きずに付き合ってくれている人だけ、引き続き相手してくださいよろしくお願いします。

 

デザイン

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早速性能とか関係ない話ですいません。でも僕にとっては重要な要素。

カメラを眺めているだけで幸せになれる。そういうカメラもいいですよね。

黒くてゴツゴツした四角いやつ。その中に光るメタリックオレンジのマウントリング。全てがツボです。

別にコレじゃなくても撮れるけど、眺めてて幸せになれるカメラだとなお良いよね。

 

手になじむ

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もうちょっと細かく言うと質感とサイズ感、重量の全体的なバランスという事になるのでしょうか。自分の手にすっと馴染むカメラである事。

週末はだいたいカメラを手にしていますし、平日も時間があれば何か撮ってます。触れる機会がもっとも多いものがカメラと言っても過言ではない。

そんなカメラですから、ずっと持っていても手になじむ、そんなカメラが欲しいわけです。

α7R IIはその点バッチリ。僕の体の一部なんじゃ無いかと思うくらい。

軽い事は正義なのですが、軽すぎると一転してチープに感じてしまったりもします。多少の重さは全然許容範囲なので、僕は重厚な質感の方が好みなんです。

 

シャッター音

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シャッター音の重要性については、前にα6500のレビューを書いた時にもお話しました。

関連 【レビュー】SONY α6500!最高のAPS-Cミラーレス一眼を手に入れてしまった【作例写真】

 

週に300回ほどシャッターを切るとするじゃないですか?そうすると月に1200回。年間にして15,000回もシャッター音を聞く事になるわけです。

出来上がった作品の質は変わらないけど、撮影者のモチベーションを上げるための重要な要素なんじゃないでしょうか。

「もう一度シャッターを切りたい」と思わせてくれるシャッター音。これはカメラの最大の魅力の一つだと思います。

 

高画質である事

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ここにきてようやく性能のお話。

今まで使っていたEOS 5D mark3と比べてスペックを落とす様では、わざわざ乗り換える必要もないですし、それは最高の一台とは言えません。

もちろん、各種性能面である程度犠牲にしなければいけない部分も出てきます。特にバッテリーとかバッテリーとかバッテリーとか。。。

それぞれの取捨選択をした場合、譲れなかったのは画質面。何を持って良しとするかですが、最低限の画質は担保したい訳です。

多少画質が落ちても僕の目では判断できない自信もありますが、数値化された指標に乗せられてしまう。世の中だいたいそんなもんです。

 

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もちろん、画質というのは画素数だけが全てではありません。

それぞれのメーカーのセンサーの個性だったり、発色だったりコントラストだったりいろいろあると思います。FUJIFILMの色も好きなのですが、ぼくはSONYが好き。

ここら辺は完全に好みなので、いろんなカメラの作例を見てみるしかないかと思います。

 

裏面照射型フルサイズセンサー

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今、このセンサーを搭載しているのはα7RIIと、最新のハイエンドモデルα9くらいではないでしょうか。よく知らないです。

もっと言えば裏面照射型センサーについても「光の吸収効率をあげて、高感度に強いセンサー」という認識しかありません。

でもいいんです。「なんかすげぇ技術積んだカメラなんだなぁ」くらいでいいんです。だってぼく素人だもの。

自分が手にとって、自分の好きな画が撮れる。それが一番大事です。

 

ウチの技術力すげーだろ?と言わんばかりのSONYが好き

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僕が各カメラメーカーに持つのはこんなイメージ。

個人の感想です

Canon:絶対王者。自らが切り開いてきた道を、拡大する様に順当に進歩していくメーカー。

Nikon:緑の帽子のヒゲに負けないほどの永遠の二番手。Canonが切り開いた道に色をつけて売り出すメーカー。

SONY:「道が無いなら空を飛べば良いじゃ無い」と言わんばかりのマシンをぶっ込んでくる。なんならどこでもドアとか作り出す。訳わからないけどすごいのは分かる。

 

といった感じです。よく知らないので実際どんなもんか分かってないですけど。(でも僕はNikonが好きでした。結局一度も買えてない。)

なんかね、とにかくSONYのカメラって尖ってるんですよ。裏面照射型もそうですけど、姉妹機のα7S IIに至ってはISO感度40万超えとか。ちょっと何言ってるか分からないですよね。

王道の後を追いかけるだけではなくて「持てる技術をフル活用して最高のカメラを作り出す」というやり方にある種感動すら覚えました。盛りすぎたかもしれません。さすがにそれは無いです。

好きになってしまったが故の贔屓目かもしれませんが、尖ったスペックっていいじゃないですか。バランスとかクソ食らえって感じでいいじゃないですか。

 

AFとか5軸ボディ内手ぶれ補正だとか4K動画だとか

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上にも書いた通り「最高の技術全部乗せ」のカメラなので、399点の像面位相差AFだったり、ボディ内5軸手ぶれ補正だったり、4K動画が撮れちゃったりします。

でも、これらの条件って使い込んで初めて分かるものだと思うので今はまだレビューするべきじゃないと感じてます。よく分からないもの。

ここら辺はしばらく使い込んでからまたゆっくりレビューしていきたいと思います。

 

SONY α7R2 を選ぶ前に悩んだデメリット

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もちろん、いい事ばかりじゃありません。デメリットもあります。

僕が今回α7R2を購入する前に頭を抱えて悩んだデメリットについてもお話しておきます。

 

バッテリー問題

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とにかくバッテリーの持ちがよくないとか。

ミラーレスは仕様上、レフ機よりもバッテリーの消費は早いと思いますが、その中でもα7R2は消耗が早いとの事。

ただし、こちらは購入時からバッテリーが2つ付属しています。また、USBからの直接給電にも対応しているので、モバイルバッテリーを持ち歩く事で解決できると判断しました。

 

まだ1日持ち出しただけなのですが、確かにバッテリーの減りは爆速です。バッテリー1個をフル充電したとしても間違いなく1日持ちません。

α7R2をこれから購入する方は、予備バッテリーの携行も必須だと考えてください。

 

センサー丸出し問題

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ミラーレスってさ、センサー丸出しじゃないですか。つまりセンサーにゴミがつきやすいじゃないですか。

レフ機だと、センサーをミラーが守ってくれていますよね。開口部をみればそれがよく分かるかと思います。

なので、センサー丸出しのミラーレス一眼は、どうしてもセンサーが汚れやすいよね。もうセンサーが心配で夜も眠れない。

 

これについては、今のところ明確な答えは持っていません。

もちろん、センサークリーニングにSONYストアに出せば綺麗にしてくれるのですが、そんなに度々持っていく訳にもいかないですしね。

自宅で自力でセンサークリーニングする方法を調べなきゃなぁ。なんて思いつつ見切り発車で購入してしまいました。汚れたら考えよう。

 

「星喰い」という問題

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僕、昨日まで知らなかったのですがSONYのαシリーズには「星喰い」という問題が発生しているそうです。

星景を撮った場合に、ノイズキャンセリング機能が写る点像をノイズと判断して消してしまう。とか。

細かい話はここでは割愛しますが、有志の方が色々と検証しています。

ただ、SONYの公式発表としてはまだ正式な回答が無く、2017年6月のファームウェアアップで改善されている可能性もあります(まだ検証中)。

ちょっと不安になりましたが、天文写真と呼ばれるレベルの星撮り家ならともかく、趣味としての星景写真を撮る分にはそれほどの影響はないと判断しました。

とか言いつつ消える量に寄っては泣きます。ここら辺は自分で撮ってみないとはっきりした事が言えないのでまだ分かりませんが、自分が満足いく程度に写ってくれればそれでOKです。

 

SONY α7R2 最高のカメラを相棒にできた幸せ

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特に記事にはしていないのですが、ここに至るまでに40時間くらいネットで下調べして、10回くらいカメラを触りに出かけています。

もちろん、最新のハイエンドモデルになるα9とも比較しました。正直なところ、どちらも素晴らしいカメラですし、それならα9が…と思わないワケでもありません。

ただ、まだまだ初心者の僕の手にはどちらもオーバースペック。さらに言えば、数年後にはα9も軽く追い越す様なモンスタースペックのカメラが出ているでしょう。

そんな中、スペックだけを追いかけてハイエンドを選ぶ、と言うのは決定打にはなりませんでした。

 

とは言えα7R2も十分なハイエンドモデル。この相棒に相応しい作品を生み出せる様に、これからも撮り続けていきたい。そう思えるカメラと出会えた僕は幸せ者です。

 

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この記事を書いた人

千葉県内で写真を撮りながらブログを運営してます。
スナップ、風景、ポートレート、ブツ撮りなど、ジャンル問わず幅広く撮影中。
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